『世界』no.920 海渡雄一「労働運動への共謀罪弾圧が始まっている」

 

世界 2019年 05 月号 [雑誌]

世界 2019年 05 月号 [雑誌]

 

 労働組合の正当な活動が「威力業務妨害」とされ、逮捕・勾留される事件が続いている。くわしくは、『世界』5月号をお読みください。

気になった部分を引用しておきます。

 私は、この事件が共謀罪適用の準備としてのリハーサルの性格を帯びていると考える。その根拠は次のとおりである。

 第一に、捜査の主体の問題である。大阪の事件ではこれまでの生コン支部への弾圧と同様、大阪府警の警備課が担当しているが、滋賀の事件は滋賀県警の組対(組織犯罪対策課)が担当している。警備公安警察と組織犯罪対策を目的とする警察組織が、警察組織の内部で共謀罪型捜査の主導権をめぐってしのぎを削っているのである。

(引用元:『世界』no.920 p.215)

 

私家版

朝日新聞のある女性研究者の自死に関する記事が、はてなブックマークにあがってきていた。私は大学とは疎遠な場所にいる者なので、こういう立場にいて悩み苦しんでいる人もいるんだなという分かり方しかできないのだが、その朝日のと、それに関連するというかネタ元になったのであろうブログの記事を読んで、ネット利用者としての感想はもったので、それをちょっとここに書いておきたい。極私的感想である。

ブログを書いたのは、新進気鋭の研究者として世に出た女性の本の出版に関わった編集者で、彼が早逝していった彼女のことを追悼したいのはわかるし、彼のような立場にいる人が追悼すべきだとすら思うのだが、それなら亡くなられた女性のご両親が出した私家版の本から得た断片をブログで紹介するなどということはしなければよかったのではないか。

私家版には、私家版ゆえに封じ込められている瘴気がある。それがあるのが私家版の値打ちだろうが、それを読んで瘴気を含むことの存在価値を分かった上で消化できる人は限られてしまうだろう。まして、ブログというネット媒体は、なぜかそういう瘴気を培養する妙な磁場なのである。

これは書いていいのかどうか迷ったのだがなどとことわりながら、私家版から引用しつつブログに長々と何故書いたのか。これは下種の勘繰りになりますが、私家版を読んで瘴気にあてられ、自分のなかで読んだことからくるもやもやを持ちこたえられなくなったからではないのだろうか。つまり自分で消化しきれなかった。だから吐く。そう、グロ画像を見てショックを受けた人が、これひどい、見て! といいつつ、ツイッターでリンクを貼ってまき散らすように。

今回の記事が、一部の人の不安を無駄に煽っているのは、その瘴気を帯びたままの断片が朝日の記事で"ほんとにあった怖い話”のように仕立てられて流れているのを目にしたからなのではないだろうか。

女性の自殺の直接的原因として結婚生活の破綻があるのだが、破綻した結婚については男性側の言い分もあるだろう。しかし朝日が男性側に取材したような気配はない。それをしていれば私家版毒がやや薄められ、一般の人が飲み込みやすい話にできたかもしれないのに。

 

なぜか、ホームページが流行り、ブログが普及したあたりまでに、メンヘラ女性の日記がウエブ上で注目され、そのなかでとくに文章力がある人のものは本になり、またライターになる人も出て、しかしそういう女性たちが早死にしていったことを思い出した。彼女たちは犠牲となったのだ、私にはそう見えた。いくら当の彼女らが本を出せたことをよろこんでいても、そうとしか見えなかった。

ネット上に書かれる個人の文章、ネットという媒体のもつクセについて、ある程度の年数ネットを見てきているとなんとなく自分なりには察せられているのだがまだうまく言語化はできないもの、そしてそれに無頓着なままでいる人をネット上で見かけると時々いらつく、特にその人がマスコミ上で発言したり記事を書いたりする立場の人であれば、という、わたくし的な事情なのだが、もうそんなことでつまずいているものは落ちこぼれになるしかないのかもしれない。

ネットの利用者が相対的に少数派で、ネット自体が悪場所視されていた時代は、いまとなっては古き良き時代である。もはや、SNSを最も駆使しているのがアメリカ大統領だったりするのだ。すでにネットは世間一般、世の中そのものになってしまった。しかし、たぶんネットという磁場のもつ特性は昔と変わったわけではないのだ。

 

 

 

Yahooニュースで「コカイン」検索すると

「コカイン」の検索結果 - Yahoo!ニュース

その中から

headlines.yahoo.co.jp

headlines.yahoo.co.jp

 

クラブで違法薬物が、というのはじつはそんなにおどろきがない人が多いでしょう。このところ取り締まる側が、とくにコカインに対して本気になってるな、という印象が強い。東京オリンピックに向けての浄化作戦の中のひとつといわれている。

京都のラッパー逮捕では、関連して逮捕されてるのが住吉会傘下の組員というのが意外とツボか。実話雑誌脳の諸兄なら、なんで京都で住吉会? とか、山口組なにしてんの?? と思うのがふつーでしょう。どうなるんだろう、なんかこわい。

 

Prince - "Musicology" (Official Music Video)


Prince - "Musicology" (Official Music Video)

 

プリンス、80年代しかちゃんと聴いていなかったのですが(あのころは大ファンでした、映画さえ撮らなければこんなスゴい人いなかったのに…)、YouTubeで90年代以降のものを聴くと、やっぱりすごいですわ、唯我独尊ぶりもこの方なら納得。でも、それで損もしてそうですね。

2016年、現役バリバリ感あったのに急死してしまいましたが、追悼の意味でそのときよく流れたのは「パープル・レイン」だった。あれ、私はあまり好きではなかったんだけど、バラード調で哀愁漂うし、映画「パープル・レイン」はアメリカではヒットしたんだっけか、そのせいかな。死因がオピオイド中毒だったのは、不謹慎な言い方だが "旬な死因" 感ありました。

オピオイドアメリカでは既に社会問題となっていて、トランプ政権も対策に取り組むと明言しています。日本では、覚せい剤に続いて最近コカインが注目を集めましたが、オピオイドみたいなアヘン系の薬物が流行る時が来るのでしょうか? アメリカとは文化背景が異なってて、ストレスの有り様も異なるので(また白人黒人と日本人の体質のちがいも関係してくるでしょう)、流行る薬物にも差があるのかもしれませんね。

ゴーンをYouTubeで見たんだけど

ふと思ったのは、あのISのバグダディは今何してるのかなって。死亡説が流れたことがあったが確定はされていない。YouTubeツイッターにも出てこれないというか、出てきそうにないなあ。ISISはもう出尽くして卒業していったのかもしれない。

銭湯の絵なんだけど

また大昔の話になるんですが、ボストンというアメリカのロックバンドが人気があった時期があって、日本でもアルバムがよく売れていました(日本の洋楽マーケット自体が小さいですが、ロックというジャンルに限れば日本でも大ヒットといってよかった)。そして、それがどれくらい人気があったかというのに、ボストンのアルバムのジャケットのUFOが銭湯の絵にまで描かれててさあ、というのが言われてね。わたしはもちろんその銭湯の絵を見たわけでもないし、そういう話を読んだロック雑誌にその銭湯の絵の写真が載っていたわけでもないのですが、なんとなく納得した。銭湯の絵として富士山とかが描いてあるのを見たことがあって、あのかんじでボストンのUFOが出てるんだなあって。

だから、銭湯の絵とかはオリジナリティがどうとかいうのとはまた別の種類の絵だったんじゃなかったの?(うっかりミッキーマウス描いたら訴えられそうだけどね……)

最近はてなブックマークに女性銭湯絵師についての話題が上がってきていて、盗作したとかなんとか文句つけられて、それで…みたいな。でも、銭湯の絵、なんじゃないの? それとも、肩書は銭湯絵師だけど、それはそれとして、またアーティストとしても活動してるということなんでしょうか?

記事をチラ見しただけでなんかよくわかってないんだけど、銭湯の絵、というのから、ボストンというバンドを思い出してしまいました。しかし、私は興味が持てずろくに聞かないままなのですが、以前ラジオ番組で「ボストンのヒット曲です」と紹介されて流れた曲を聴いて、ああこれ聞いたことある、と思ったことがあるので、当時はほんとうに流行っててラジオなんかでよくかかってたんでしょうね。しかしそのヒット曲の曲名すら私は記憶していません。

 

ドント・ルック・バック

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