「経済安保」は中国を仮想敵とした米国に歩調を合わせるもので、今年4月の警察法改定で「サイバー警察局」と「サイバー特別捜査隊」が創設されたことにもつながっているようですね。何故か注目されないままになっている。
参院選で、これらの点も取り上げられればいいのに。
『世界』7月号で読んでみてください。
斎藤貴男『経済安保の人脈と文脈』の第1回は『世界』2022年3月号に掲載。
漁港でカブトガニ?が浮いてました
— ふくちゃん@らいむ (@raimu_fishingg) 2022年6月22日
水面に空が反射して不思議な写真になりました😀 pic.twitter.com/kJ8RItBOP1
こどものころ読んだSF絵本を思い出すね😎
【6月24日 AFP】中米グアテマラの太平洋岸で今週、カメ65匹、イルカ14頭をはじめとする海洋生物の死骸が見つかった。国家保護地区審議会(CONAP)が23日、明らかにした。
カメの多くはヒメウミガメだったとされる。
CONAPは、死骸が見つかった具体的な場所を明らかにしていない。
CONAPの職員は死因について、ここ数日の豪雨で何らかの有毒物質が海に流出したのではないかとみている。
また、沖合で行われている大規模漁業が一因となった可能性なども視野に調査が行われる。(c)AFP
メモとして。
カリブ海にあるフランス領グアドループ諸島のマングローブ林で、糸状の巨大細菌が発見された。単細胞で成長すると長さは平均約1センチ、最大で2センチになり、これまで見つかった細菌で最大。仏アンティーユ大や米ローレンス・バークリー国立研究所などの研究チームが顕微鏡による詳細な観察や全遺伝情報(ゲノム)解析で新種に分類し、24日付の米科学誌サイエンスに発表した。
細菌って、肉眼では見えないようなものを指すのかと漠然と思ってたんだけど、そういうものではないんですね。とにかく、これはびっくりサイズだそうです。
強風によって滝が上向きに流れる現象、凄すぎる… pic.twitter.com/HkaQilgIvI
— 最多情報局 (@tyomateee) 2022年6月20日
どこなんでしょうね。なんかすごいわ。
『世界』2022年7月号には、半沢隆実「暴力と分断 - 米国の危険な兆候」と寺島実郎「ロシア正教という要素 - ウクライナ危機とロシアの本質(2)」が載っていて、どちらも国を動かそうとする宗教的情熱に光を当てています。
アメリカのトランプ支持者にはキリスト教愛国主義者が目立つとか。
それで、2017年に出た『世界』臨時増刊 no.894 『トランプ・ショックに揺れる世界』を読み直しています。
まだトランプ大統領が就任した直後で、「どうなるんだろう? トランプは任期途中で投げ出しちゃうんじゃないの?」などと言われていた時期に出たもの、そのためトランプ政権爆誕の衝撃が生々しく伝わってくる臨時増刊になっています。
(トランプ大統領爆誕がなければ、コメディアン出身のゼレンスキーが大統領になることもなかったんじゃないか、くらいには思いますよね。それくらい衝撃的だったんだよ)
赤木昭夫「トランプ症候群 - アメリカの病根」で、トランプの参謀であるスティーヴン・バノンがどのような人物なのかを語っています。バノンは愛読書としてイタリアのユリウス・エヴォラが書いたファシストの経典と、1997年に刊行されたウィリアム・シュトラウス、ニール・ホウ共著『ザ・フォース・ターニング』を挙げているとのこと。
「ザ・フォース・ターニング」つまり「四番目の曲がり角」とは、80年おきにアメリカは大きな戦争を経験してきてるんだけれど、その四番目の戦争にさしかかるまでの20年間のことで、この前の大戦争は1945年に終わったので、次はそれから80年後の2025年あたりに起きる、すると2005年からの20年間は「四番目の曲がり角」なんだよね、ということ。
本の紹介をネットで見ると、この『ザ・フォース・ターニング』はオモシロ本寄りの一品なのかなあというのがあって、バノンもファシストの経典は座右の書なのかもしれないんだけど、『ザ・フォース・ターニング』は「こういうおはなしおもしろいでしょ?」的に利用してるみたいね。講演や動画でバノンはしばしば米中戦争について語っているそうですが、その際に使っているようです。
ウクライナ侵攻以降、アメリカからもロシアについては困ったもんじゃのぅモードの発言が続いていますが、それはそれとして、現在のアメリカにとっての仮想敵国は中国なんですね。
米中戦争について考えているのはバノンだけではない。
赤木昭夫「トランプ症候群 - アメリカの病根」では、トランプショックが醒めない時期だったせいか、アメリカは強大な軍事力しかとりえがないみたいな言い方をしてたりするんですが、産油国にして農業大国のアメリカはいざとなったらひきこもって自給自足できそうだし、その点はロシアも似たようなもんなんじゃないか。
それに比べて、日本はひどくはかない存在に見えてきてしまうのだが……
ほかにも、いま読み直すといろいろなことがはっきり見えてくる記事満載です。2017年『世界』臨時増刊 no.894 『トランプ・ショックに揺れる世界』、読んでみてね!
もちろん『世界』2022年7月号も、おもしろいのでお勧めです!