ファンキー末吉はまだ中国にて反日感情にあったことがないという

マガジンID 0000017916
ファンキー末吉とその仲間達のひとり言
第108号より引用

また反日感情が高ぶってるんか???

中国に通い始めてからもう15年。
北京に住むようになってからもう5年。
どう言うわけか一度もその反日感情とやらに出会ったことがない。

去年はサッカーの試合でどうたらこうたらで、日本のラジオのインタビュー等を受けると必ずと言っていいほど反日感情についての質問が来る。

まあ日本のマスコミは往々にして、まず結論がありきでその結論に導くための材料を集めるやり方で番組を作るため、
(関連ネタ:http://www.funkycorp.jp/funky/ML/91.html
こちらに住んでこれだけ長い人間から「いえ?反日感情なんてあったこと一度もありませんよ」なんて言われたら番組にならない。

まああったことも目の当たりに見たこともないので、「ある」とも言えないし、本音を言えば「俺が中国ロックのためにどれだけのことをして来たと思う?俺の前で反日感情なんぞ持つ人間が現れたら中国じゅうのミュージシャンから袋叩きに合うぞ!」とでも言いたいもんだがそうもいかず、「まあひとつの視点だけでみてそれが中国を代表することは土台無理なことなんで・・・」とひとつひとつ説明するしかない。
反日感情の中で苦しんでいる企業も実際あるだろうし、ワシのようにこれだけ深く関わりながら15年間一度もあったことがない人間もいる。
それもひっくるめて「中国」なのである。

まあ反日感情ではないが一度、よく仕事をやってるLuanShuと言うプロデューサーに売り込みの電話があったと言う。
「LuanShuさん、あなたも中国人なんだからぼちぼち中国人のドラマーを使うべきですよ」
LuanShuはその時笑ってこう言ったと言う。

「Funkyのことか?アホか!あいつは中国人じゃい!」

彼と出会ってもう15年。
いい時も悪い時も、更にはワシは彼が一番どん底の時に唯一そばにいた人間でもある。
中国人だ、日本人だを超えて、誰が俺達のこの間に入って来れる?

まあそう言う意味では特殊な日本人じゃわのう・・・ワシは・・・
とても日本人を代表してコメントなんか出来んわい

たしかに特殊ですよね。一緒に活動を続けて信頼関係がたしかなものだということなのでしょうが、一方で「あいつは中国人だ」という中国人の発言は、日本人の感覚でははかれないところがあるのかもしれない。
この後は広大にして人超大勢の中国での音楽活動の様子が書かれています。
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