つきのこぎゃらりぃ三人展 空と海 島へ

今年も、つきのこぎゃらりぃ三人展を観てきました。
切り絵の蛙遍路シリーズは、今回も観音寺、雲辺寺など各所を回っていた。親子蛙のお参りする姿がほほえましい。お寺や参道の風景が、力強い黒い線で描かれ、風や空気の動き、親子蛙の表情が活き活きと伝わってくる。
牛鬼とフィーバーしたり、茶屋で休憩する光景の細部の蛙ワールドの楽しさなど、見ているとその場面での蛙たちの会話を想像してしまう。
来年の干支がウサギだということもあってか、ウサギが主人公の世界も切り絵になっていた。餅つきをしているウサギ、そこへやってくるウサギ村のウサギたち、ウサギ雛のほんのり赤くなったほっぺや、ほかにも、色々な表情のウサギがいた。
和服に使う布で作られた、蛙やウサギも並んでいた。
「空と海 島へ」と題されているように、自然の風景の水彩画も目立った。透明感のある水彩でにじみやぼかしをいかして、陽の光に照らされた空や海の光景が描かれている。切り絵で表現された、犬島の工場跡のレンガの壁も、陰影濃く固い質感で印象に残る。
文字をデザイン化して絵にしたおもしろい趣向もあった。きのこのカップルが寄り添って旅をしているのもいいかんじでした。
つきのこぎゃらりぃ三人展は、11月9日まで、丸亀市の寒川呉服店にて。