『世界』2012年7月号で特集「橋下維新」

http://www.iwanami.co.jp/sekai/
国政進出もあり得る橋下&維新の会について、興味のある方はぜひ読んでみてください。
郵政選挙のとき、民営化反対だということで共産党に投票した私から見ると、橋下維新はゾンビ化して蘇った小泉改革みたいでとても乗る気にならないのですが、当時小泉改革を支持した方たちが橋下維新に期待するというのはわからなくもないです。そうなった方が都合がいいという人たちも多々おられるでしょうから。
『世界』の特集から見えてくるのは

  • 橋下徹は、あらゆる面で、世論調査で多数派支持となる方針を打ち出していること(支持が高いのはある意味当然)
  • 橋下氏に批判的な側も認めざるを得ない政治家としての実行力の高さ
  • 橋下と大阪維新の会の関係(しばしば橋下が維新の会の暴走を抑える役割を果たしている)

また、これは特にネット上で顕著になることですが、橋下発言が何故少なからぬ人を煽り立てるのかについては、想田和弘映画作家)が分析を試みています。
https://twitter.com/#!/KazuhiroSoda
この分析は『世界』読者向けというかんじでしたね。もっと下品なメディアのほうがこういうのは適役になるんじゃないかな。あと、インテリ男は普段自分が女どもの発語にどう対応しているのか思い出してもいいんじゃないですか、こんなときくらい。
橋下発言人気については、一時期の宮台真司の受け方を想起してもいいようなところがあるわけですが、宮台ファンはもうちょっと限定された理屈っぽいのが好きな人たちが多かったから、いっしょにするのは乱暴すぎるということになるんでしょうね。
振り返ると、橋下徹を府知事選に担ぎ出したのは、自民党なんですよね。橋下がこんな風に化けると当時彼らは予想していたのでしょうか。なんとかしろよ、自民党