週刊金曜日2013年2月15日号は「慰安婦」問題特集

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週刊金曜日従軍慰安婦の特集、というと、それだけでああまたかよとなる人も多そうだが、この特集は保守や右派こそ読んだ方がよさそうなのだった。安倍政権が見せている「慰安婦」問題への姿勢が流れによっては国益を損ないかねないと警鐘を鳴らしている。これで姿勢を変えればネトウヨあたりから安倍がブーイングされるだろうと、はてなサヨクの皆さんは嘲笑うのだろうが、これまではネトウヨ受けもしたいあまりに内向けにええかっこをしがちだったが、政権を担う立場になった今はもうそんなことはしていられないと言って、それこそ国益のために一部ネトウヨを切り捨てればいいことである。
最近は紛争が起きると、その際に女性がどんな性被害を受けたかがすぐ問題視されるようになってきている。これまで元従軍慰安婦だった方たちから聞き取り調査を続けた人たちの努力が実ったからこそ、現在のような態勢ができたのではないだろうか。
週刊金曜日は2月1日号のジェンダー情報で会田誠展にポルノ被害と性暴力を考える会が抗議したと伝えていたのだが、それに関する続報はなかった。ただし、私の中では会田誠展への抗議の顛末と、日本での従軍慰安婦問題の扱われ方は、相通じる側面をもつ話題なので、今回の「慰安婦」問題特集がちょうどかぶってくる、タイムリーな企画に見えました。
また、「本箱」欄では、今回美術展を鑑賞した上で抗議の声をあげたソーシャルワーカー宮本節子氏の本が紹介されていました。

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