週刊金曜日「森美術館問題を考える」その3

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前号に続いて、「論争」で読者からの投稿が二つ取り上げられています。
ひとつは、抗議側と擁護側の間で論点が噛み合っていないもどかしさを訴えるもので、森美術館の、会田作品は少女を題材とした性的表現のマンガがあふれている日本の現実を反映したものだ、との説明に、ポルノがあふれている現状をポルノ手法で描くことにいかなる芸術性があるのか、ただの現状追認、迎合ではないのかと疑問を提示。
もうひとつは、政治家の圧力や右翼団体の抗議には弱いのに、今回の森美術館のように、性暴力被害者の人権を守ろうとしている市民団体の抗議には強気に対応し、そこに二重基準があり、裁判でも女性に対する性暴力事件となると、執拗に被害者の側の正当性を追求する傾向にあることとも重なる面があることを指摘。
どちらも、自分がもやもやと疑問に思っていたことを言葉で整理してくれたようで、読めてよかったと思いました。
興味のある方はぜひ今週号(3月22日 936号)の週刊金曜日を読んでみてください。