週刊金曜日に巴里夫(マンガ家、「赤いリュックサック」)が!

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週刊金曜日、今週号は敗戦特集。そこに、「戦争と漫画を語る」と題して、巴里夫と西岡由香の対談が掲載されています。
巴里夫、といえば、『りぼん』を思い出します。戦時中の少女の物語、「赤いリュックサック」や「疎開っ子数え唄」は、小学生の頃読んでいますね。とにかくこわかった。戦時下という異常事態。極限状況。「疎開っ子数え唄」は最後、主人公が発狂してしまうんじゃなかったか。まじめでがんばりやという性格が災いして、当時の建前に押しつぶされてしまう。
対談を読むと、掲載当時の『りぼん』には、編集部にも戦争体験者がかなりいて、戦争漫画をやろう! となると、彼らが取材など熱心にやってくれたということ。「赤いリュックサック」「疎開っ子数え唄」はすごく評判になったが、「当時の『りぼん』の部数は100万部台」だったからだそうです。
西岡由香は週刊金曜日で「さらん日記」を連載中ですが、長崎の出身で、長崎原爆を描いた「夏の残像――ナガサキの八月九日」など原爆をテーマにした作品も描いており、長崎市平和宣言文起草委員でもあるとのこと。
巴里夫の戦争体験、1960-70年代のマンガ界の様子、原爆をテーマに作品を描くこと、被爆者のことなど、読んで損はない濃い内容の対談となっています。

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