エロ本

http://rioysd.hateblo.jp/entry/2013/11/13/115853
↑の記事を読んで思ったのだけれども、エロ本にはバブル期はなかったのでしょうか。ネットのおかげでエロ本が売れなくなり、市場の先細りは避けられないのは、たしかに昔なら雑誌のグラビアで見ていたようなヌードならネット上で無料でいくらでも見られるからなあ、と、納得してしまうのですが、もともとエロ本の市場はどれくらいだったのでしょうね。
お若い方には昔話になってしまいますが、ビデオデッキが普及し、レンタルビデオ店が各地に出来たころ、街からポルノ映画館が消えていきました。にっかつロマンポルノですから、元はといえば日活の映画館になるんでしょうけれども、私が物心ついた頃はポルノ映画館でしたね。街中に立て看板があって、今より街の眺めはずっと猥雑でした。その後、ロマンポルノに変ってロッポニカという名称が造られ、従来のポルノとは少し趣がちがう低予算映画が作られた時期があった筈ですが、それも定着するまでには至らず、レンタルビデオのおかげで街からポルノ映画館が消えちゃったなあ、と、漠然と思い込んでいました。
しかし、高松にはいまでもロッポニカ高松ですか、ポルノ映画館、ありますね。丸亀にはもうないようですが、高松では三本立てでポルノ映画上映している所がまだ残っている。一定数、ポルノ映画館に行く人がいる、ということなのでしょう。
ポルノ映画館へ行く人が全員、家でネットを観られないとか、DVDも観られないとか、それはわからないですよね。家族がいる人の場合、映画館でないとゆっくりポルノを観られないとか、ポルノ映画館という場所で一服することそれ自体がいい、とか、いろいろあるでしょう。ポルノ映画の未来が明るいかといえば、べつにそうは見えないのだけれども、細々と続いていきそうなかんじはあります。
エロ本も、そうなのかもしれない。この先だって、一時的にしろネットを好きなように観られない状態になる人は出てくるだろうし、ネットで見るよりエロ本見る方がいい、という人もいるだろうし、それは全体からすると少数でしかなくて、ビジネスとして見たら細々としたものでしかなく、未来への夢とは無縁な世界になってしまうのかもしれないけれども、そう簡単にぷつっと消え去るのかというと、そうでもないのではないだろうか。
でも、もともとエロってそういうものだったじゃないですか、と、つぶやきたくなったりする。男の秘境文化、それがエロだったんじゃないの。保守的で男臭いまったりした秘境。そして、それでいいんじゃないのかなあ。