- 作者: 加藤重広,安藤智子
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2016/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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国際音声記号(IPA)からイントネーションまで音声学の知識が広く身につきます。日本語学や外国語学などの言語研究者、日本語教師や英語教師など語学教育関係者、言語聴覚士、音声認識などのIT分野で働く人たちなど、音声知識を活用する立場にある人が最初に取り組むテキストに最適です。多くの学習者になじみのある例を採用、図版を多用して実践的な解説を展開します。
http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-37743-4.html
英語*1やフランス語*2の発音練習を通して、発音、音声、IPA記号などについてもっと知りたくなり、読みました。とりあえず一読したところで、ちょっと背伸びして音声学の世界をのぞいたようなかんじでしょうか。でも、発音練習がさらに意識的にできるようになり、音声から言葉を知る面白さもはっきり見えてきて、外国語学習への興味がさらに増しました。
日本語や英語だけではなく、例としていろいろな言語が出ています。
私は、毎日ひとつかふたつの音を発音練習するのを、英語やフランス語学習の前に準備体操するように続けて、だんだん発音がよくなり、それにともなって聞き取れるようになっていくのがうれしくて続いてますが、発音練習は単調でなかなか続けられないという方もおられるようですね。
そういうタイプの方の中には、この本を読んで、音声学について知ると、興味が出てきて練習もおもしろくなる人がいるんじゃないでしょうか。調音器官を具体的に分かると、日本語ではしない発音の仕方も見えてきたリしますよ。また、音響分析ソフトウェアを使って、音のちがいを具体的に見ることで音声について興味が出てくる人もいるのでは。インターネットで入手できるフリーのソフトウェアがあります。
- 音声学を学ぶ人は必須!フリーの音声分析ソフト「Praat」の使い方 https://matome.naver.jp/odai/2133607702285789201
- フリーの音響解析ソフト : Sonic Visualiser 1.2 [Win/OS X/Linux] http://sothis.blog.so-net.ne.jp/2008-03-11-1
日本語のアクセントやイントネーションについても解説されています。外国語学習者でなくても、音声から言語をとらえることについて学べます。
音声面から言語に興味を持つ人がもっと増えると、英語教育も変わるのでは。
日本語の朗読ですが、NHK高校講座の国語や古典で聞けます。http://www.nhk.or.jp/kokokoza/
また、NHKカルチャーラジオ「漢詩をよむ」もお勧め、http://www4.nhk.or.jp/P1930/
参考
IPA 国際音声字母(記号)
http://www.coelang.tufs.ac.jp/ipa/index.php
ケリー伊藤のスピーチクリニックレッスン
https://www.youtube.com/watch?v=CcGgRHl97xw&list=PLWsjbYRqk7Tou5aYr2mgsGprIMbnxDCHC
英語学習者は、とにかくまず発音練習すると、舌の位置や口の形で音が異なるのを体感できますから、めんどうがらずにやってみてね!