パディントン2

日本語吹き替え版を鑑賞。
パディントンが買おうとしていた飛び出す絵本が盗まれてしまう。
ロンドンでブラウン家と共に暮らすパディントンは、ルーシー叔母さんの百歳のお誕生日のプレゼントに骨董屋で見つけたロンドンの名所を描いた飛び出す絵本を送ろうと思いつき、窓ふきをして絵本を買うお金を貯め始めた。ところが、その骨董屋に泥棒が入ったところにちょうど居合わせ、パディントンが強盗したと誤解され逮捕されてしまう。パディントンの無実を信じるブラウン家の人たちが、真犯人をつきとめるべく動き出すのだったが……。
シリーズ第二弾もすばらしい仕上がりでした! ユーモラスな謎解き冒険もの仕立ての人情劇、ギャグの数々もほんわかタッチでどぎつくならず、テンポよくおはなしが進んでいきます。小さなことでも自分がしていることをまじめにやるのが大切なんだよ、という歌が流れますが、劇中にその実例が次々現れ、脚本のうまさにうならされました。
ロンドンの風景に骨董屋や移動式遊園地やSLなどレトロな味わいの物件が調和し、子供の頃読んだ本の中の世界で冒険しているような気分に。そして、様々な出自の人が共存していく現代の街の有り様をパディントンを通じて前向きに肯定しようという意志もドラマから伝わってきました。
セルフパロディみたいな悪役をひょうひょうと演じたヒュー・グラントがいい。
また、ブラウン家のパパが、さりげなく“できる男”なのも素敵です!