ジュラシック・ワールド/炎の王国

3D吹き替え版を鑑賞。
遺伝子操作で恐竜の兵器利用を目論む財団が、恐竜たちを競りにかけようとする。
ジュラシック・ワールド事件後、恐竜たちの楽園となっていたイスラ・ヌブラル島で火山噴火が起き、島に棲む恐竜たちの絶滅が危惧されていた。ジュラシック・パーク事件の当事者であるイアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)は議会で自然の流れに逆らうことに反対、遺伝子工学の発達がこの世界に及ぼす脅威をこそ問題にすべきだと訴えていた。その一方では、恐竜たちの命を救いたいと活動するグループもいた。
恐竜保護グループのリーダー・クレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、島から恐竜を救いたいから手助けして欲しいとロックウッド財団から頼まれオーウェン(クリス・ブラット)ら仲間と共に島に向かう。しかし、財団の本当の目論見は恐竜を金儲けの道具にすることだった。……
おもしろかったです! なつかしの科学冒険映画の要素がつまった最新娯楽。ハラハラドキドキなスペクタクルが続き、しかし、グロテスクな場面は避けられていますので、親子連れが安心して楽しめる作品になってます。
前半のイスラ・ヌブラル島では、火山の噴火を背景に、恐竜たちが躍動する世界が堪能できます。怪獣映画とちがって、恐竜映画だと、人が絡んでも、往年の猛獣狩り映画みたいな雰囲気になりますね。怪獣映画寄りだった「ランページ」とは一味違う、恐竜ワールドが楽しめます。
後半は、ロックウッド財団のお城のような邸宅を舞台に、科学者風味のおとぎ話的な光景が展開。遺伝子工学をどう利用するのか、その結果として生まれた命にどう向き合うのか、そういう問題を考えるきっかけを与える物語が展開します。この劇の中では、人の迷いを断ち切るように行動する者がいてくれるのですが……。
全体に手堅く仕上がった恐竜映画。ぜひ劇場でお楽しみください!