別冊NHK100分de名著『メディアと私たち』NHK出版

を肴に、昨今のメディアをめぐる状況を見直して、これからどうしていけばいいのかを考えようという企画ですね。名著のさわりが紹介されていますし、中高生向けの教科書風に注釈がついていますので、一般人にも読みやすく、メディア問題についての入り口になる読本となっています。NHK100分de名著のよいところですね。
トランプは、やっぱり悪い症例として引き合いに出されて語られてますけれども、あの大統領選の時には、主要マスメディアはまるでぜったいにヒラリーが圧勝するヒラリー勝つヒラリー! と日本からちょっとニュース見てるだけでもうざいなあと感じるくらいに押して押して押しまくってて、それで選挙結果がトランプ勝利だったじゃないですか。あれは、フェイクとはいわないの? フェイクではなくても、なんかこう取材して報道してますと言うにはすべりすぎていませんでしたか? トランプ支持、トランプに投票した人から見ると「わたしたちはいないことになってるのね……」なお気持ちになってもおかしくないよね、あれではね。
うーん、そういうことも、読んだ後考えてしまうような、本です。