『世界』no.921 特集「日本型監視社会」と、関西生コン支部弾圧

 

世界 2019年 06 月号 [雑誌]

世界 2019年 06 月号 [雑誌]

 

 

websekai.iwanami.co.jp

特集「日本型監視社会」では、デジタル化によってもたらされるディストピア化の萌芽が解説されています。法整備が追いついていないとのこと。人々も無頓着、監視カメラもそれで治安がよくなるのならいい、と見ることもできますが、ニュースで何か事件が起こって犯人が逮捕されたりすると、その逮捕につながった監視カメラの映像だけが流されてますが、いうまでもないことですがカメラはその場面だけでなく、ずーっと映像を記録し続けているのです。それがどう使われるか、人々はもっと関心を持った方がいいのかも。

東京オリンピックがあるので、テロ防止のために、安全を保つための監視化は大規模に進められるでしょう。具体的にどういうことが行われているか、知っておいた方がいい。というわけで、『世界』no.921 を読んでみてね。

また前号でも取り上げられていた、関西生コン支部弾圧について、熊沢誠氏の講演が収録されています。「1870年代のイギリスを想起させるような様相を呈している」にもかかわらず、相変わらずマスメディアはこの事件を大きく取り上げてませんね。熊沢氏は、野党が国会で取り上げて、労働組合の正当性をはっきりと認知させるべきだといっています。

rentai-union.net

四方田犬彦「映像世界の冒険者たち」は最終回で、ポルトガルの映画監督、ジョアン・セーザル・モンテイロが取り上げられている。日本では特別な映画祭でしかまだ上映されたことがないそうです。