この方については、NHKがドキュメンタリーを放送していたが、普段はイスラム教徒がどれほど大勢殺害されていても無関心な日本が、はるなさん後藤さんがジハーディジョンにナイフ突きつけられてテレビに出たら大騒ぎになっているのを見て、日本人はムスリムに対して差別的だと考えるようになったと伝えられていた。
遠い異国の紛争に対しては関心が薄くなるのはしかたないのではというのがあるが、日本国籍をとって日本で家庭を築いていたこの男性にしてみれば、いま自分の住んでいる社会に失望し、日本も含めて世直ししなければならないと思ってしまうのも自然なことに見えたので、放送を見て重い気分になった。
家族でイスラム国に移住したのも、そのほうが家族そろってしあわせに暮らせると判断したからだろう。少なくとも、イスラム国ではムスリムだから差別されることはないのだから。
