『世界』2019.11 (no.926) に、リクナビ事件の解説記事が

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NHKのサイトにずっと関連記事が出ていますが、『世界』no.926にくわしい解説記事が出ています。

高木浩光「個人データ保護とは何だったのか」

一部引用

「個人情報」という法定用語が何を指すかへの誤解も後を絶たない。氏名、生年月日、性別、住所の四情報と連絡先情報(電話番号やメールアドレス)のみが個人情報であって、それ以外は個人情報ではないという誤解はまだまだ根深い。「リクナビDMPフォロー」の設計者、運営者らも、そのように誤解をしていたのではないか。

(引用元:『世界』 no.926 高木浩光「個人データ保護とは何だったのか」 p.64)

私もそのように誤解していましたね。それと、法律に疎いせいか、個人情報保護法というので、法解釈がいろいろあるというのも、この記事を読んで知りました。かえって混乱しましたね、記事では、このままではよくないので個人情報について誤解のないように定義を明確化するべきだと言われています。くわしくは『世界』を読んでね。

クッキーから、個人情報を欲しがっている企業にそれが知らされて、その個人の評価に影響するというのはこわいですし、就活生に限らずウェブを利用している者にとってはどこでどう自分もそういう評価をされているのかと疑心暗鬼になってくる話です。また、リクナビのような就活生ならば利用せざるを得ないサイトだと、クッキー取得やアンケートなど同意を求められる場面でことわれないというのも。

『世界』2019.6 no.921 の特集「日本型監視社会」にも関連してくる問題だと思いました。

 

 

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