2020年5月26日の四国新聞より
イノシシに豚熱拡大
農水省、飼育豚の再燃警戒
豚熱（CSF）に感染した野生イノシシが今年に入り500頭以上見つかっていることが、農林水産省への取材で25日分かった。4月以降には新潟、神奈川、京都の3府県でも初めて感染を確認。ウイルスを運ぶイノシシが動き回れば飼育豚への感染が再び広がりかねず、農水省は豚への予防ワクチン接種の対象となる「推奨地域」を必要に応じて拡大する方針だ。
豚熱は2018年9月に国内で26年ぶりに発生し、中部、関東地方などで広がった。農水省は当初、飼育豚へのワクチン接種は実施せず、養豚場への侵入を防ぐなど野生イノシシ対策を徹底することでまん延を防ごうとしたが、封じ込めに失敗。このため昨年10月に飼育豚への予防ワクチンの接種を認める方針に転換し、感染リスクに従って推奨地域を指定して順次実施してきた。
接種済みの養豚場では今年に入り新たな発生はなく、農水省は「昨年と比べてもワクチンで感染を抑えられている」とみる。ただ、接種しても全ての豚が十分な免疫を獲得するわけではなく、1頭でも感染が判明すれば農場の豚を全頭殺処分しなければならないため、打撃は甚大になる。未接種の地域で野生イノシシを介した感染が広がる懸念もある。イノシシでは現在でも感染が広がり続けている。
ポーク好きには気になるニュース。ウィルスが狙っているのは人間だけではないんですね。この豚熱にはワクチンがあるそうだが、それで全部の豚が免疫を獲得できるというものでもない、このあたり、人間でも似たようなものなのかな？ それと、イノシシ相手の"水際作戦"失敗ということだが、飼育豚とイノシシが直接触れ合うわけではないでしょう、近くに来られるとなにかを媒介にしてうつるんだろうなと想像するのだが、ま、調べれば分かることか。
ところで、羊が予防接種されている動画があります。
