「子どもで暴れん坊のウイルス」

 

 河合香織分水嶺2」から、一部引用。くわしくは『世界』で読んでみてください。

 感染爆発が起きることで懸念されるのは医療だけではない。ウィルスの変異もまた、感染爆発によって進む。国立感染症研究所所長脇田隆字は、世界的なウイルス研究者でもある。
「本来はそんなに変異しやすいウイルスではない。通常、RNAウイルスは修正機能を持たないが、このウイルスはエディティング機能がある。だから変異のスピードも遅いはずなのだが、ヨーロッパもアメリカもインドもインドネシアも感染爆発させすぎた。感染者が増えればそれだけ変異する機会が増える。そうすれば多様性も生まれ、ワクチンから逃避するウイルスも出てくる可能性がある。ウイルスの生存戦略という敵にどんどん塩を送っているようなものだ」
 脇田は「子どもで暴れん坊のウイルス」と評する。
「人に入って一年半しか経っていないので、どうすればいいかウイルスもわかっていない。普通は感染性と病原性はトレードオフだがまだそうはなっておらず、落ち着いていない」

(引用元:『世界』2021 September no.948 p.56 河合香織分水嶺2」)

 パラリンピックも始まりましたし、お盆の後は地方でも感染者が増えています。

一般人にできることは、ネオコロナに感染しないように気をつけることだけですね。