『世界』2022年8月号

 

阿部海太「民話採光 8 絵は夜闇に抜け出でて」

今回のおはなしは信濃の民話「絵にかいた猫の手がら」、お絵かき好き、絵本好き、ぬいぐるみ愛好家にはたまらないおはなし、自分が中に入っていきたくなるような絵が描かれています。わたしの場合はにゃんこじゃなくてわんこになるなあ。

 

森さやか「いま、この惑星で起きていること 32 気候変動のもとで因果はめぐる」

レミングペニシリン発見から話を起こし、6月下旬カンザス州で起きた2000頭の牛の不審死、ニュージーランドの牛への「ゲップ税」など牛肉好きの心胆を寒からしめるショッキングな事件、そして抗生物質と異常気象が連動して起こりつつある危機。    新型コロナウイルスもワクチンに進化(?)が促されるかのように変異してきているというニュースがありましたが、そういうものを連想させる地球規模の異変が語られています。

 ところで、今月20日に、この『世界』での連載をまとめた

森さやか『いま、この惑星で起きていること 気象予報士の眼に映る世界』(岩波ジュニア新書)が発売されるそうです。

 

 

今月の特集は

  • ジャーナリズムの活路
  • 労働運動の復権

また、「世界の潮」では

荒川悦代「私物化された国家のゆくえ スリランカ経済危機」

このところニュースを騒がすスリランカ、ここに至るまでの経緯が説明されています。巷間では中国のせいと言われ出していますが、記事によれば今回の危機は対中債務が直接引き金になったものではないとのこと。

 

くわしくは『世界』8月号を読んでみてね!