『世界』2026年3月号 「中道のゆくえ」

 

2本の記事。

水島治郎「「改革中道」の世界的潮流」

新党「中道改革連合」の結成は、世界的な政治状況の視点からどう位置づけられるのかを解説。

 中道とは、市場経済を是としつつ、社会的公正も重視し、一定の資本主義のルール付けを行っていくことで、西欧でもこれまで多くの支持を集めてきた。英国の「第三の道」やフランスのマクロン大統領の「右でも左でもなく、前へ」も、改革中道路線になる。

 20世紀は、中道右派は業界団体や宗教団体、中道左派労働団体を支持母体にし、活動してきたが、21世紀に入ると各支持団体が崩れていき、日本の場合はそこに安全保障をめぐる状況の大きな変化も加わり、従来の中道右派中道左派が揺らぎ始める。そうした中、急進右派や急進左派が勢力を伸ばし始める。

 しかし、有権者は中道を望む者が多い。

 新興勢力の参政党や国民民主党などが勢いづく中での解散総選挙となり、立憲と公明が「改革中道」という多数派をつかもうととった起死回生の策が、中道改革連合結成だった。

 くわしくは『世界』で読んでみてください。

 どうも、解散総選挙が決まってから急に新党結成が発表されたため、中道改革連合がどういう政党なのか、一般人に分かってもらえないまま選挙戦に突入した印象があります。こういう説明を、選挙前に読んでおきたかったという人、多いのではないでしょうか。

 

中北浩爾「中道改革連合とは何か 公明党の政治戦略と政界再編」

 こちらは、公明党の側からの新党結成に至る過程をくわしく追っています。1964年の公明党結成から、宗教政党から脱却しようと試行錯誤を続け、新進党に参加したりしながら国民政党になるべく動き続け、自民党との連立に至る。しかし、高市新総裁との方針とは合わず、ついに自民党との連立から離脱。立憲と合流して中道改革連合結成となりました。

 公明党としては、右派抜きの「中道改革」勢力の結集が目標で、自民党と敵対するつもりはない、とのこと。

 くわしくは『世界』で読んでみてください。

 

 さて、すでに解散総選挙が終わって、結果が出た後になります。宗教ジャーナリスト・小川寛大の、公明党関連のXのポストをメモとして。

あと、おまけにメモとして。

 

すでに票数のデータも出ていて、中道もかなり得票していたことが分かっていますが、ここまで立憲玉砕みたいになってしまうのは、小選挙区制だからですよね。小選挙区制を導入したのは、小沢一郎です。

note.com

まあ、あのころは、小選挙区制にすれば、政権交代がしやすくなる! というのがあったんでしょう、じっさい、その後、民主党政権になりましたしね。ただ、反転すると自民党圧勝にもなる、と。

 

 細川政権については、井田真木子『フォーカスな人たち』新潮文庫の、細川護熙についてのルポがおもしろいですよ。読んでみてください。