2本の記事。
水島治郎「「改革中道」の世界的潮流」
新党「中道改革連合」の結成は、世界的な政治状況の視点からどう位置づけられるのかを解説。
中道とは、市場経済を是としつつ、社会的公正も重視し、一定の資本主義のルール付けを行っていくことで、西欧でもこれまで多くの支持を集めてきた。英国の「第三の道」やフランスのマクロン大統領の「右でも左でもなく、前へ」も、改革中道路線になる。
20世紀は、中道右派は業界団体や宗教団体、中道左派は労働団体を支持母体にし、活動してきたが、21世紀に入ると各支持団体が崩れていき、日本の場合はそこに安全保障をめぐる状況の大きな変化も加わり、従来の中道右派・中道左派が揺らぎ始める。そうした中、急進右派や急進左派が勢力を伸ばし始める。
しかし、有権者は中道を望む者が多い。
新興勢力の参政党や国民民主党などが勢いづく中での解散総選挙となり、立憲と公明が「改革中道」という多数派をつかもうととった起死回生の策が、中道改革連合結成だった。
くわしくは『世界』で読んでみてください。
どうも、解散総選挙が決まってから急に新党結成が発表されたため、中道改革連合がどういう政党なのか、一般人に分かってもらえないまま選挙戦に突入した印象があります。こういう説明を、選挙前に読んでおきたかったという人、多いのではないでしょうか。
中北浩爾「中道改革連合とは何か 公明党の政治戦略と政界再編」
こちらは、公明党の側からの新党結成に至る過程をくわしく追っています。1964年の公明党結成から、宗教政党から脱却しようと試行錯誤を続け、新進党に参加したりしながら国民政党になるべく動き続け、自民党との連立に至る。しかし、高市新総裁との方針とは合わず、ついに自民党との連立から離脱。立憲と合流して中道改革連合結成となりました。
公明党としては、右派抜きの「中道改革」勢力の結集が目標で、自民党と敵対するつもりはない、とのこと。
くわしくは『世界』で読んでみてください。
さて、すでに解散総選挙が終わって、結果が出た後になります。宗教ジャーナリスト・小川寛大の、公明党関連のXのポストをメモとして。
自分はいま、すごくつらい。自分は別に創価学会・公明党に好印象を持ってきた人間ではありませんが、長く見てきた人たちが、こんな派手に転ぶ姿を見せつけられれのはさすがに辛いもんがありますよ。「旧公明は比例で何とかなったんだからいい」とかの話ではないですよ。えらいことになると思いますね。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2026年2月8日
何か本当に選挙前に「公明票が立憲系候補に乗っかることで、次の衆院選では自民党が大敗する」とかいったお気楽な足し算、引き算の記事を出してたメディアは謝ってほしい。自分に謝るんじゃなく、全国の真面目な学会員さんと、純朴にリベラルやってきた人たちに謝ってください。 https://t.co/KfDdoRL8c7
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2026年2月8日
これは旧公明サイドが本当にそう思ってなくても、旧立憲サイドから見たら「旧公明は自分たちの支持層を踏み台にして、奴らだけで安全圏に逃げた」としか思えない結果で、いまの時点で何とかなっても、そんなイメージのついた政治勢力に明日はないですよ。そして本当に、ここまでひどいことになるとは。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2026年2月8日
引用でおっしゃっていただいている通りであります。旧公明党は今後、致命的なことになると思います。これで「公明党には情がない」みたいな感じのイメージがついたら(ついたと思いますが)、そんな政治勢力はやっていけないですよ。>RTs
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2026年2月8日
中道改革が得た比例票はだいたい1000万。近年の選挙で公明比例票は自公協力の上で500万~600万なので、旧立憲を抱き込んで旧公明は数倍規模の比例票を“濡れ手で粟”で得て、小選挙区ではそう動かず旧立憲を崖から突き落としたと、少なくともそういうイメージができるには十分です。まずいと思いますね。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2026年2月9日
あと、おまけにメモとして。
公明も多分こんなに立憲が小選挙区の票をグリップできないと思ってなかったので絶句でしょ。長年連れ添った自民の代わりを求めてたので、立憲にも自民のような支持層の把握力や組織力があると誤解したんやね。
— 帽子男 (@alkali_acid) 2026年2月11日
すでに票数のデータも出ていて、中道もかなり得票していたことが分かっていますが、ここまで立憲玉砕みたいになってしまうのは、小選挙区制だからですよね。小選挙区制を導入したのは、小沢一郎です。
まあ、あのころは、小選挙区制にすれば、政権交代がしやすくなる! というのがあったんでしょう、じっさい、その後、民主党政権になりましたしね。ただ、反転すると自民党圧勝にもなる、と。
細川政権については、井田真木子『フォーカスな人たち』新潮文庫の、細川護熙についてのルポがおもしろいですよ。読んでみてください。
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