『世界』2026年5月号 大澤真幸「リベラルが高市を選んだ――グローバルに政治現象を読む」

 

近年研究者が行った社会調査では、日本でいちばん多いのは「新しいリベラル」。あの中道という政党は、この分厚いリベラル層からの得票を期待していたのだが、先の衆院選の結果は、石破政権より右寄りと見られている高市自民の圧勝になった。なぜそうなったのか? それは「リベラル」を自認する層からも高市自民に票が入ったからだ。しかし、どうしてリベラルなのに高市自民を支持するのか――

 この謎を解きほぐそうとした記事。アメリカでは、トランプが当選したアメリカ大統領選と同時に行われた下院議員選挙で、民主党のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)に投票した人が、大統領選ではトランプに票を入れていた。AOCはふしぎに思い、自分の支持者でトランプに票を入れたという人に理由を聞いて回ったという。すると…… そして、似たようなことが世界各地で起きている、と、筆者は見ている。

 私は「今ロケンロールを体現しているのはトランプだ!」と思っているのですが、その思いつきがどこから湧いて出たのか、ていねいに言語化してくれたような気がしました(そして同時に、そういうことを思いつくわたしのような者たちのことも、観察・分析されていましたね…)

 『世界』5月号で読んでみてね!

 

(習近平も、その経歴を見ると、中国のトップに上り詰めたのは究極のロケンロールに見えてくるし、高市はほんまにロケンローラーやってた人やったりしてますのよのう…)

(ついでに思い出す、橋本治『オイディプス燕返し!!』、これは基本は橋本治節を堪能する本で、中で持ち出されているギリシア神話の解析はビミョーだと言われたりしているのですが、橋本治はギリシア神話の最高神ゼウスが体現するのは矛盾だと”喝破”しておりましたね。インドのシヴァも破壊と再生の神で、位は最高神でしたか。旧約聖書でモーゼに語り掛ける神も人が直面したら死ぬほどの原初的エネルギーそのものだったり(あれは解釈の仕方では男にとっての”女”にもなり得るところがおもしろい)。そういうのを思い出しました)