『世界』で麻薬現代史

 

世界 2019年 04 月号 [雑誌]

世界 2019年 04 月号 [雑誌]

 

 藤野彰「麻薬現代史」連載第4回。麻薬規制条約と人々の物語。

1909年の上海での万国阿片会議からはじまった麻薬取締のための国際連携プレー。犯罪組織が手を変え品を変え法の網の目を潜り抜けようとするのは、いつの時代も変わらず、取り締まる側の対応も進化していきます。ピエール瀧コカイン逮捕で麻薬への関心が高まった人も出てきてるでしょう、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

ピエール瀧逮捕記事のはてブコメントで、度々「反社」という語を目にしました。読むと、犯罪組織とかヤクザとか暴力団とか、そういうものを指しているのはわかるのですが、ネット用語なのかそれとももう広く使われている口語なのか。べつに下品とも思わないんだけど、雑駁すぎて私的にはまだ使いたくない語のひとつです。若い人だけでなく、中高年でも使われるようになっているみたいですね。二文字だけでざくっと言い表せるので便利そうなのはわかるんですけれども、場合によってはざっくりし過ぎているようでね……

ピエール瀧、コカイン使用で逮捕

www.shikoku-np.co.jp

近年は俳優としての活躍がめざましく、テレビドラマにもよく出ていたようでお茶の間でも顔と名前が知られる芸能人になってたんですね。こういう書き方になるのは、私はテレビドラマを観なくなって久しいので、ピエール瀧というと電気グルーヴの人ね、で認識が止まってるからです。電気グルーヴのメンバーとしてはウルトラの瀧と名前を変えているそうですが、それも知らなかったわ。ピエール瀧NHK教育の幼児番組に出てたり、アナ雪の雪だるまの吹き替えしてたのは観ているので、音楽のほかにもいろいろやってるんだなあとは思ってたけど、世間の流れに取り残されている私。

いまでも私には音楽方面の人に見えているせいか、あんまりニュースにおどろきもなかったけれども(もちろんミュージシャンであれ違法薬物で逮捕されるのはかっこわるいなあと思いますよ)、今年は電気グルーヴ結成30周年ということで、アルバム出したりツアーの予定があるそうで、どうなるんでしょうね。

30周年って、平成とともに歩んだのか、電気グルーヴ

『世界』でサウジの電ノコジョークを

 

世界 2019年 04 月号 [雑誌]

世界 2019年 04 月号 [雑誌]

 

 4月号から始まった新連載、師岡カリーマ・エルサムニー「すぐそこにある世界」の第1回は「ノコギリに笑う人々」、電ノコジョークから発せられるアラブの人々の思いが伝えられています。どんなジョークかは、『世界』で読んでみてね。日本人にとってはスパイシーすぎるというかヘヴィデューティーな印象もありますが、アラブとくらべるとぬるい日本だって5ちゃんねるあたりではけっこうなことが書き込まれるし、サウジアラビアは王制のせいか、昔の帝を揶揄する落書落首のようでもあり、たとえばシリアでアサド大統領に対して同じようなジョークが言えるのかなあ? などと思ったり(いってるのかもしれないけど、ネット上には転がってそう)。

トルコやイランにくらべると、サウジアラビアは荒っぽくて強面な一方でどっか抜けてるイメージがあり、そのせいかなんかにくめないんですよ、平和ボケ日本でぼーっとテレビで見てる分には。あの様式美に異国人は魅せられたりもするし。せっかくオイルマネー持ってるんだからぜひ有効活用してアラブの若い世代をしあわせにしてあげて欲しいし、それよりまずイエメンをなんとかしてもらいたいですけれども。

この連載では、アラブ諸国のことがいろいろ取り上げられそうなので期待しています。

1月号からはじまったカラー口絵の連載、金井真紀「ことわざの惑星」も、いろいろな国のことわざがきれいなイラストとその国の言語とともに紹介されていて、楽しい。

 

英語学習で煮詰まっている人は、音声と字から学びはじめなければならない外国語を、ごく初期段階でもいいですから、あいさつとかんたんなことばだけでもちゃんと発語して書き取れるように練習してみると、解毒されて、英語の勉強もしやすくなりますよ。遠回りのように見えますが、ぜひお試しを。

東外大言語モジュール http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/

高度外国語教育独習コンテンツ http://el.minoh.osaka-u.ac.jp/flc/

追記

上で、サウジアラビアの、主にこのところテレビのニュースで見ることの多いMBSのぱっと見に引っ張られた、たとえていえば「日本人は皆小柄でマスクをしている」に近いすごーく雑駁な印象を書いてしまいましたが、そのことを反省しています。

というのは、榮谷温子先生のNHKラジオアラビア語講座に出演していたイサム・ブカーリ氏はサウジアラビア出身の方でしたが、ラジオ講座の最終回で詩を送ってくれました。アラビア語学習者をやさしくはげましてくれる、美しい詩でした。

アラビア語圏では、詩が一般の人にたいへん親しまれているようで、最近ですがNHKのテレビでアラブでの詩の大会で決勝戦まで残った女性を追ったドキュメンタリーが放送されていました。決勝戦に出場した女性は彼女一人で、後はすべて男性の詩人。彼女の詩は審査員には最も高く評価されていましたが、一般の視聴者からの投票は他の男性詩人が多く、優勝はできませんでした。その大会では、客席にも女性が多くいたし、舞台上での審査でも彼女が女性だからといって特に差別されているようには見えませんでした。しかし、その女性が世の中の現状を批判的にとらえた詩を詠むと、欧米のマスメディアがそれを大げさに伝え、その女性詩人は取材に来たマスコミ相手に誇張され過ぎて歪んだ像を修正する負荷がかかりました。しかし、マスコミに注目される中、彼女が自分のことを説明するのを聞いた多くのアラブ人女性は、自分たちのことをちゃんと伝えてくれたとよろこんだそうです。

BBCとかで、日本のことが取り上げられると、なんかへん、というか、イギリスの側に日本に対する偏見(男女差別がはげしいとか昔の因習がたたっているとか)があって、それにあうように切り取られて噺をまとめられてしまう違和感を覚えることが常態です。そして、これはたぶん日本だけでなく、アラブも似たようなかんじでやられているんだろうなと想像されて、そういう点では、日本とアラブは共通する面があるのではないでしょうか。

女性差別については、欧米からの波動が伝わらないとなかなか改善の動きが起こせないもどかしさが日本にはあります。アラブもそうなのかもしれませんが、だからといって欧米の見方が正しいのかといわれると「???」な点も多くて、文化や社会背景が異なる欧米流をそのままなぞるわけにもいかず、そこでいったんよさそうにみえるものを自分たちのものにするための時間や手間がかかるわけですよね……

師岡カリーマ・エルサムニーの新連載は、そういうことを考える際のヒントをくれそうな気がしました。

 

「彼の小さな住居」

blog.livedoor.jp

ゴーン変装劇を主催した弁護士がブログで、なぜああいうことを計画実行したのかを説明している。

その中で、ゴーン宅について「彼の小さな住居」と表現しているのだが、小さなって、ゴーンサイズでSみたいなかんじなんでしょうか?

文章の流れとしては、言いたいことはわかるんですけどね、日本のマスコミが上から下まで追いかけてきたら、ゴーンはじめご家族の生活まで脅かされそうだし、その脅威に対すると「小さな住居」になるってことなのか。

 

 

 

あれ、変装だったのか>ゴーン

kabumatome.doorblog.jp

テレビのニュースで見て、おや?かわった格好してるな、くらいには思ったんだけど、まわり警備の人がぐるっと囲んで建物の外へ出てくるの、ゴーンまるわかりで変装してたとは気づけなかったな……ごめんね、粗忽で。

 

花柳幻舟死去

www.shikoku-np.co.jp

享年77。

この方の起こした事件を思い出すと、この時期にこの世を去ることに何か因縁を感じないでもないが(事件性というより時の流れの)、橋の上からデジカメで撮影中の事故だということ。春休みに旅行する人も多いだろうが、気をつけないといけませんね。

花柳幻舟の事件についてのよい記事が載っていたムックがあったのだが、家の中全部ひっくりかえすと出てくるはずだが即座に見つけることができない。書名もおぼろだが、↓のようなムック。(これだったか定かではないのだが、この類)

 

 

(↑かどうかははっきりしないことをことわりして)そのムックは花柳幻舟の項担当の方だけではなく、どの事件についてもライターが良く、たいへんすばらしい本に仕上がっていた。一時ムックが流行った時、そこで多くのよい記事を読め(もちろん中にはそうでもないものも混じっているのだが)、日本には優れたライターがたくさんいるんだなと知った。しかし、彼らがその後どうしているのか、雑誌やムックというジャンル自体が衰退してきており、そういうライターが書く媒体がなくなってきているのではないだろうか。

AVや風俗だとおきまりの某氏が新書をいくつも書いたりWeb記事でも「またこの人?」と言いたくなるほど出てくるが、その方よりもいいライターはいて、同じ題材でずっといい記事をムックや雑誌に書いていたのだ。

もう読む側も先細り状態になっているんだろうけれども、雑誌文化はよいものであった。負の面や失敗例ばかりあげつらうことなく、良き面が形を変えても引き継がれることを願う。

 

ヒアリはワサビが苦手

headlines.yahoo.co.jp

 

ワサビの辛み成分を練りこんだワサビシートで積み荷にヒアリがつくのを防げそうだ、と。

ヒアリ、毒があってこわいイメージだが、ゴキブリよりはひ弱なのかも。弱いからこそ毒をもつのかな。