イラン有力紙が対日非難

四国新聞2007年2月18日より引用

イラン有力紙が異例の対日非難 制裁措置閣議了解

テヘラン17日共同】17日付のイランの有力紙ケイハンは「われわれは花束を贈ったのに、日本人は弾丸で返した」との見出しで、日本政府がイラン制裁措置を閣議了解し、米欧に同調したことを厳しく批判した。革命前からの友好国で最大の輸出相手国の日本をイランのメディアがあからさまに非難するのは極めて異例。同紙は、日本企業はイランの約七千万人の市場で圧倒的なシェアを持っていると指摘。こうした中で「日本政府による違法な措置が行われた」と伝えた。

『SIGHT』でペシャワール会中村哲医師が、アフガン攻撃、イラク攻撃をする米に日本が追従した後、現地での日本に対する見方が変わって、これまでなら日本人であるがために仕事がうまくいったり、命拾いしたりすることもあったのが、いまや日本人であるがために襲撃の対象になりつつあると話していました。ほかにも、テレビや新聞で、海外で活動するNGOのメンバーや商社関係者が同様の発言をしていたのを記憶しています。
中東やイスラム圏の事情に誰よりもくわしい人たちの意見がないがしろにされているのを知ると、権力というものの強さをあらためて見せつけられるような気がします。
そんなにも強い立場にいるのだから、権力者は被害者意識など持ったりしてはいけないと思う。似合わないしね。