ISISによる日本人人質事件の説明

毎日新聞より。

人質事件:「日本政府に恥辱が目的」…IS機関誌

毎日新聞 2015年02月12日 21時10分(最終更新 02月12日 22時34分)

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)のウェブ版英字機関誌「ダビク」の最新号が公開された。ISは「安倍晋三(首相)は『イスラム国』と戦うために2億ドル(約240億円)の資金提供を表明した」と従来の一方的主張を展開した。日本人の人質殺害について「傲慢な日本政府に恥をかかせるのが目的だった」などと述べた。

 ダビク最新号は巻頭の2ページで日本人人質事件を特集し、殺害された千葉市出身の会社経営、湯川遥菜さん(42)と、仙台市出身のフリージャーナリストの後藤健二さん(47)の写真も掲載した。

 IS活動地域の周辺国に対する非軍事分野での2億ドルの支援について、同誌は「ISとの戦いに使われるのは明白だ。思慮が浅く、傲慢な判断だ」との見解を示した。また「(支援表明前は)日本の標的としての優先順は低かったが、今や、あらゆる場所で標的になる」と脅した。

 当初2億ドルの身代金を要求した点は「金には困っていないし、日本政府が2億ドルを支払わないことも分かっていた。第二次大戦後、西洋の奴隷になった日本政府に恥をかかせるのが目的だった」と説明した。

 一方、ヨルダンに収監されていたIS前身組織メンバーと後藤さんとの交換交渉では、ヨルダンのイスラム教指導者、アブムハンマド・アルマクディーシ師が仲介役を務めたと明かし「ヨルダン政府が(ISに拘束されていた)ヨルダン軍パイロットを交換に含めようとして事態を複雑化させた」と指摘した。

 アルマクディーシ師は当時ヨルダンで収監されていたが、事件後の今月5日に釈放された。師の側近は毎日新聞の取材に、交渉を仲介したことを認めていた。

http://mainichi.jp/select/news/20150213k0000m030086000c.html

機関誌読者へ向けての説明ですね。それは頭に置いて読むべきだろうな。
ニュースを追いながら自分で推測を日記に書いてきたので、ISISの説明を覚書として残しておくことにします。
英語版機関誌の画像も拾いましたので、保存。(注意:グロはありませんが、オレンジ色囚人服姿の日本人二人の写真有。人によっては不快かもしれません)
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nessko/20150213/20150213104228_original.jpg?1423791866
読むと、日本は欧米とはちょっとちがった物件として見られていたらしいこと、また、ISISにとっては現在の支配地域の維持が重要で、海外遠征よりは現地での領土拡大が最優先事項である印象を受けます。
日本政府批判はわかりやすく時事についてちゃんと勉強しているな、と。小泉がイラクに派遣した自衛隊については "Self-Defense" Forces と表記してある。
ISISハードコアにあてられて、ISISメンバーは人でないみたいに語っている人にはぜひ読んでもらいたい。こういう人たちがやってるんだよ。
日本人はもうISISに殺される側にいるんだな、ということは、覚えておかなければね。