『世界』no.885 国谷裕子によるチャールズ・ルイスへのインタヴュー

世界 2016年 08 月号 [雑誌]

世界 2016年 08 月号 [雑誌]

目次はこちら http://www.iwanami.co.jp/sekai/

チャールズ・ルイス/国谷裕子 「調査報道がジャーナリズムを変革する」パナマ文書と非営利報道をめぐって
チャールズ・ルイスはパナマ文書報道で中心的役割を果たしたICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)の創設者。
パナマ文書に関するビッグデータを解析し報道するには、進化したテクノロジーと世界各国のジャーナリストの協働が必要であった。一方、商業メディアは従来の広告に頼るビジネスモデルが成り立たなくなってきており、ウェブサイトへ移行するなど今後のやり方を模索している。
パナマ文書が暴いた現実、支配層が国境を越え非合法にはならない形で市民から隔絶しつながり合う中、市民が権力を監視するためにジャーナリズムには何ができるのか、またそれを可能にするにはどうすればいいのか。

グローバリズムに立ち向かうジャーナリズム、とでも言うのでしょうか。パナマ文書報道がどのようになされたか、これからジャーナリストがどうすればいいのかなど、わかりやすく語られています。ぜひ『世界』で読んでみてください。

米ダラス銃撃、警察が容疑者を爆殺

http://this.kiji.is/124136850419631609
続報待ち、というか、警察が記者会見で「犯人が言ったこと」として発表したのも、たぶんマスメディア上で既にいろいろ出ていた憶測に答えるという要点事実公開みたいなものだったんだろうけど、あれそのまま真に受けていいのかではあるし。交渉時の録音はあるのだろうか?
FBIが指名手配犯扱いしていたビン・ラーディンやジハーディ・ジョンも逮捕して裁判という手続きなしで殺された。ジハーディ・ジョンは日本の警察も指名手配していた筈で、ISISとは戦争中だからということであれが通ってしまっているけれども、何か変なのね。まあ、ハイジャックされて自爆突撃という9.11の報復にアフガン攻撃というのも、当時から一部で「対応が狂っている」と声が出ていたが無視されてる。
米ダラス銃撃、というと、ジョン・F・ケネディ暗殺事件を思い出す人も多いだろう。実行犯として逮捕されたオズワルドが連行されていく時にジャック・ルビーに射殺されてしまい、真相究明が不可能になった。そのせいで、後々トンデモ本がいっぱい出ることになってしまったのだが、今回のダラス銃撃も似たような展開になりそうで鬱だ。
ロボットを使って爆殺、と聞いて、まず連想するのはドローンによる空爆だが、他には村上龍『歌うクジラ』に出てくる小型ロボット兵器や映画『ダーティーハリー5』の爆薬を積んだリモコン・カー。

追記

犯人が黒人だったということで、また「彼が白人だったら爆殺したのか」という問いが浮上して、さらに泥沼化していきそうな悪寒が。
そういえばビン・ラーディンやジハーディ・ジョンも白人ではない。