20世紀末、日本で話題になったあの本、日本人が還暦を迎えたなら読むべき名著にしておくべきではないでしょうか。
「ぼけ」や「もうろく」は、成熟することで身につく力なのだ。「ゆとり」や「遊び」をもって、「肩の力を抜いて」生きることの大事さをユーモラスに説く快著。
この本の内容
老人力とは物忘れ、繰り言、ため息等、従来ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力である。この本の目次(ちくま文庫)
1
おっしゃることはわかります
物忘れの力はどこから出るのか
「あ」のつく溜息
食後のお茶の溜息
老人は家の守り神
老人力満タンの救急車
下手の考え休むに似たり
老人力胎動の時期を探る
ソ連崩壊と趣味の関係
中古カメラと趣味の労働
朝の新聞を見ていて考えた
眠る力を探る
東京ドームの空席
老人力は物体に作用する
タクシーに忘れたライカ
年に一度の健康診断
宵越しの情報はもたない
あとがき2
クリアボタンのある世の中
転んでもタダでは起きない力
物理的に証明された老人力
テポドンと革命的楽観主義
眠っちゃうぞ
コンニャク芋の里
田舎の力を分析すると
外房の離れ小島の老人力
老人力という言葉の乱れ
飲む食う書くの日記
背水の陣の目にかこまれて
お墓の用意
パリのホテルでバタンキュウ
宇宙の寄り道
入る自分が消えていくお風呂
最後に欲しいもの
あとがき
「宵越しの情報はもたない」←しびれるね。老いないと様にならないセリフってあんだよね😁
大昔になりますが、レーガンさんが二期目の後半あたりからかな、ときどき「老人力」を発揮していたのを覚えております。レーガンさんは、でも、偉大な大統領の一人ですよね(冷戦終結させた立役者)
なのでですね、このところネット上でバイデンさんを不安視するやや過激な評をよく見かけますが、あの討論会は両者のキャラが鮮やかに立ちまくった結果だということで、そこまで悲観的になることはないんじゃないかと、日本の鄙から無責任な感想をつぶやく次第です。(あのときのお二人をいとしこいしになぞらえてる人がいましたが、言い得て妙。バイデンさん、いい味だしてましたよ)
バイデンさん、高齢かもしれないけど、ロケンロール世代じゃない? 高齢化社会増殖中の世界にとって希望の光になるのはバイデンさんかもしれないんですよ。
トランプだけがびっくり箱なんじゃないんだよ、アメリカの可能性は「老人力」かもしれないのよね。おもしろくなってきたんじゃないの、アメリカの大統領選。