三井環元大阪高検部長「検察に遠慮した判決だ」

四国新聞2007年1月16日より

元高検部長 二審も実刑 判決言い渡し中に退廷 「あまりにひどい」
 主張が認められなかった元高検部長は、言い渡しが続く法廷からぶぜんとして立ち去った。収賄罪などに問われた三井環被告(62)に対する15日の大阪高裁判決。閉廷後には「検察に遠慮した判決だ」と声高に批判した。
 この日の三井被告は淡いグレーのスーツ姿にノーネクタイで入廷。裁判官席正面の証言席のいすに浅く腰掛け、時折弁護人の方に視線をやりながら判決に聞き入った。
 「本件控訴を棄却する」。裁判長の主文言い渡しには動揺した様子を見せなかった。
 しかし十数分後、判決が「裏金づくり告発の口封じ」の主張に対する判断に言及すると突然、立ち上がり弁護人席へ。「何か事情がありますか」との裁判長の問い掛けに「退廷したい」と申し出、ぶぜんとした表情で法廷を出た。
 退廷した三井被告は記者団に囲まれ、「あまりにもひどい」と判決への不満をあらわに。
 閉廷後の会見で「裁判所は口封じの認定を意図的に避けている。検察に遠慮しており、裁判の独立を放棄している」と憤りは収まらなかった。

メモ、ということで。