マリー・アントワネット

今日観に行った。よかった。文芸風味ではなく少女マンガ風味にしたことで、可愛いお姫さまの誰にも不幸とは認めてもらえない哀しみが濃く出たと思った。70年代中期から80年代初期あたりのロック雑誌を思い出させるイナタいセンスをスパイスとして取り込んでるのも効いていた。ただし、ロココ風味が苦手な人にとってはこの映画を観ることは拷問となるだろう。
ロココといえば、三島由紀夫は好きな画家にワトーを挙げてたんだって?橋本治の本で読んだんだけど(一種の又聞きですね)。そういうことをふと言ってしまったりする三島由紀夫はステキだと私は思うけど、そんな風に思う奴のこときっと三島は大嫌いなんだろうなとも想像してしまう。