ユープラザうたづで人形劇場とらまる座公演

「はっけよーい、のこった」という、お相撲さんのおはなしでした。
主人公の力士は村の子どもたちに慕われる好青年で、美人の妹がいる。この妹さんが作ってくれるお餅が力の源ですね。隣村の力士が敵役なんですが、主人公に勝てそうにないので、子分に美人の妹を誘拐してこいと命じます。妹は、都に子どもが出て行って一人暮らしをしているおばあさんの世話をしてあげてるんですが、怒涛のスピードで薪割りを片付けるあたりに「見た目に似合わず…?」なインパクトが。おばあさんといっしょに神社におまいりに出かけた際に、この妹は適役の子分に拉致されてしまいます。
相撲は、決勝戦までは紙相撲で見せてくれましたが、これが紙相撲の特性をうまく利用しているなと思いました。力士の名前がなにげに変でおかしい。
主人公と敵役の決勝戦は、むきむきの人形が出てきての取り組み。迫力、です。見てて力入りました。で、あの拉致された妹なんですが……彼女がこの話をしめてくれるんです。「もう昔の私とはちがうから」という美人の妹のひとことが重い結末でしたね。
個人的には人形よりは動物形のほうが共鳴しやすいのですが、この劇にはイノシシが出てきたのでうれしかった。人形だけだと私はさびしいのです。
とらまる公園