『世界』2026年6月号 水野昭、阿部浩之「自由な読書、読書の自由 第6回 UDフォントという選択肢」

 

 文章を読む際の大事な要素の一つとして、書体(フォント)の存在は見逃せない。多くの人にとって読み易い「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」をはじめて開発した、株式会社イワタの水野昭代表取締役、阿部浩之取締役営業部長に話を聞いた。

(引用元:『世界』2026年6月号 p.232)

わたしたちはふだん街中でも、UDフォントをいつも目にしているわけですが、書体を意識することは稀ですよね、書いてあることが読み取れればいいので。

 イワタがはじめてUDフォントを発売したのは2006年、開発を牽引したのはパナソニック(当時:松下電器産業)。パナソニックは、家電などの製品の筐体に印刷される文字を見やすいものにしたかった。

 老眼が進むと「3」と「8」の見分けがつきにくくなったり、ディスクレア(識字障害)のある人には「9」と「6」の点対称の数字が並ぶと認識しづらくなったり。それで、誰にでも数字の見分けがつくようにデザインを工夫する。

 数字だけでなく他の文字についても検討し、「イワタUDゴシック」「イワタUD明朝」を開発。そして、用途に応じてさまざまなUDフォントが出来ていったそうです。

「イワタUD丸ゴシック」「イワタUD新聞ゴシック」「イワタUD新聞明朝」「イワタ新教科書体」など。縦組みと横組みでは文字の並びで見やすさが変わるので、そこにも対応。

 具体的にどうデザインを変えて読み易くしているが、図を出して説明してくれています。「文字のフトコロを大きくする」などの言い方が何を表しているのかも分かります。

 『世界』6月号で読んでみてください。