エーヴァ・リンドストロム『はし』(訳:よこのなな、岩波書店)

 

車で移動中のブタさんが、いまこのさきの橋は渡れませんよと教えてくれたオオカミさんのおうちに誘われます。橋が渡れるようになるまで、ちょっと寄っていきませんか、と。そして……

 具象的だけど抽象的にも見える絵、ちょっと谷岡ヤスジを思い出させるところがあるんですね、でも、全体にやさしい色が塗られていて、ほんわかした雰囲気なんだけれども、オオカミさんやブタさんの表情、会話のやりとり、絵とことばが醸し出す間の妙のせいか、不穏な空気も流れてるように見える、そこから絵本の世界に読む者を吸い込むような絵本パワーが発揮されてる、夢の中の世界に引き込まれる。

 通俗的な発想で先読みをしていると、はぐらかされました、ああ! でも、いがいと現実でもあるんですよね、こういうこと。夢だけではないんです、そして、忘れがちなんですよ、こういうことがあってもね。

 

エーヴァ・リンドストロムのファンになりました 😄