氏家(日本テレビ)が語る テレビとネットについて

ネットとの提携、融合? あり得ないよ(nikkeibp.jp)
「消費者に判断能力があれば、明治以来、メディアというのがこういう発達の仕方をしてこないよ。」この一言が一部で大変な反発をくらっているのだが、対話の流れからすると、ここで氏家が言おうとしているのは取材力についてなのでは。主張したいのはこちらだろう。

新聞やテレビが持っている、ニュースを出す力とか、それを整理し、でたらめな情報を検証する力というものは、50年、100年かかって作ってきたんです。そういうものを一から作り上げるなんて無理だよ。

無理だなんて決めつけられるとむかつく、というのは自然な感情かもしれないが、世に伝えるべきか否かを見極めて取材し裏付けをとるなんていう作業は、別の仕事をしながら片手間でできるようなことではない。例外的に、自分も密接に関係している事件についてなら、他の人には出せないことを伝えられるかもしれないが、ジャーナリストが出向かないとわからないことはいくらでもあるじゃないですか。
事象だけを羅列して受け手に判断をまかせるというのも、ジャンルによっては可能かもしれないが、だったらなんであんなにランキングが栄えるのか?
受け手なるものがいかに気まぐれで自分本位で伝えようにも伝わらない難儀なものかというのを痛感しているのは、マスコミ関係者じゃないかと思うよ。