村上龍「55歳からのハローライフ」

13日から四国新聞で連載が始まった。50を過ぎて離婚し、派遣ではたらきながら再婚を考えるようになった女性がまず登場。彼女の憩いは紅茶を飲むひとときで、その関係からか、イラスト(CGだそうだが)は紅茶のカップが続いている。様々な絵柄をまとって小さな完成ぶりを見せるカップは、女性の内面の理想や夢を具象化したようにも見え、しかし装飾の趣向の凝らし方には不穏な情念も感じられたり、おはなしと重なっておもしろいです。四国新聞は13日から印刷が新技術になったとかで、カラー画像がより鮮明に映えるようになりました。
彼女が楽しみに見ている韓国ドラマのタイトルが具体的に出てきていました。私はテレビの連続ドラマを観なくなって久しいのですが、映画については、香港映画には時々昔の日活アクションみたいなのが平然とあって、しかも観てて素直にかっこいいなと思ってしまうのだが、あれはひとつは香港映画に出てる役者について日本の芸能人のような当人にまつわる下世話な情報をまったく知らないでいられるからなのかなと思ったりもするのですよね。韓国のテレビドラマが好きな人もそういうところがあるんでしょうか。
それはともかく、村上龍、新聞連載なのでこれから毎日楽しみです。