村上龍『だいじょうぶマイ・フレンド』村上龍電子本製作所

 

 

昨日、村上春樹のことを書いたので、村上龍のことも思い出し、そして、この作品を思い出した。記憶からして、これ今読むといいんじゃないかというのがあって。かなり前の作品だし、全体におとぎばなし風で、最後はうっとおしいのを吹き飛ばして終わってたよね、たしか。でも、その吹き飛ばされる前のものを今読むと当時よりもっと即効でぐっとくるんじゃないかって。

 

「だいじょうぶ、マイ・フレンド」って、おはなしの中ではぶきみな台詞だった筈、ひびきのほやほや感とも合わさって。

 

桐野夏生『日没』岩波書店が話題になってますね。『世界』で隔月連載で三年かかって完結した作品、最後で題名の「日没」という語がじわじわ染みてきました。桐野夏生作品は単行本で一気読みしたほうが効力を発揮しそう。迫害する側だけでなく作家という人種のいやらしさもひしひし伝わってくる小説でした。

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村上春樹訳のカーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』新潮社

www.47news.jp

 

上の記事は四国新聞にも載っていました。

それを読んでの感想を書いておきます。

村上春樹がこのタイミングであがったというか、ステージを移動したというか、そういう印象があって、安倍政権が終了したのが戦後民主主義大衆文化の終了だったのだなという(ユーミンも涙したそうだし)という感を強く持った。

そしてスタートした菅政権だが、村上春樹が正面から当たるのを避けたのは賢明なことなのだろう。なんというか、ガチで勝てるわけはないから。それで、居場所を見つけてそこで自分のできることを続けていこうということだろう。

 

(菅さんは、おそらく、「ないことにされていたもの・ないがしろにされてきたもの」のリベンジの化身である。そして、戦後ポップ文化(特に軽チャーとか言い出した後の)は、復讐される側になるのだ、だから避難するなら今のうちにしといたほうがいい)

 

カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』は、映画「愛すれど心さびしく」の原作である。「愛すれど心さびしく」は、子どもだったころ洋画雑誌「スクリーン」か「ロードショー」かのテレビの洋画劇場作品紹介で、スチール写真を見て、シンガー役のアラン・アーキンがちょっと薄気味悪い雰囲気でどの場面でも写っているのを見て「?」と思い、テレビ放映を見ても、たしかにちょっとビミョーなずれのある人物なのだがソンドラ・ロック演じた少女からすれば「いい人」なのではあるまいか、と思って、やっぱりあの写真の違和感がずっと記憶に残っていたのだが、わりと近年に町山智浩『トラウマ映画館』(集英社)を読み、そこで原作の内容を知り、アラン・アーキンの役者としての凄さを再認識したのです。原作は未読ですが、村上春樹の新訳が出るのなら読んでみたいですね……というより、正直言うと、もう一度映画「愛すれど心さびしく」が観たいなあ。

昔はテレビの洋画劇場が充実していたんですよね。田舎の子にとっては文化への入り口でした。淀川長治先生をなつかしく思い出します。

 

 

 

中村哲さんの記念塔完成 アフガン、緑化の公園内に

news.yahoo.co.jp

 福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」は3日、アフガニスタン東部ナンガルハル州で昨年12月に現地代表として活動中に殺害された医師中村哲さんの功績をたたえる記念塔が、中村さんらが緑化を手掛けた同州の公園内に完成したと明らかにした。

 ペシャワール会の村上優会長は福岡市で開いた現地報告会の後、「記念塔は中村先生がそこに存在していたという証し」と報道陣に話した。

 設置された公園は、同会のかんがい事業により緑がよみがえった東部のガンベリ砂漠地帯。白を基調とした大理石の塔は高さ約15メートルで、中心部にはほほ笑む中村さんの似顔絵が描かれている。

四国新聞にもカラー写真付きで載っていましたが、もっとテレビのニュースでも大きく取り上げていいんじゃないかしらね。日本人が中村哲医師のことを忘れないために。

 

www.peshawar-pms.com

 

 

トランプ夫妻 コロナ陽性

www3.nhk.or.jp

 

容赦ないね、コロナちゃん。

わたしらも気を付けないとね。

www.gov-online.go.jp

 

あと、インフルエンザの予防接種が始まってますね。65歳以上優先とのこと、自治体によって差があるようですが、10 月26 日以降は誰が行ってもいいそうです。

これも受けといたほうがいいでしょう。

www.mhlw.go.jp

 

涼しくなってきました、秋も、冬も、無事に乗り切りましょう!

 

 

 

 

竹内結子死去

www3.nhk.or.jp

 

自殺。享年40。安らかに。

 

最近、俳優の自殺が続きますね……

 

職能からいって役者は依り代に似た面があるだけに、気になります。一般人にとっては、気をつけろ、流されるな、という信号を神から送られてると受け取るべき事象でしょうか。(すでに「ほん怖」脳が震えだしてる!)

 

 

シベリアに謎のクレーター

natgeo.nikkeibp.co.jp

「何が起きているのか、まだよくわかりません」と、米ウッドウェル気候研究センターの永久凍土の専門家スー・ナタリ氏は言う。「シベリア以外の場所でも同じ現象が起こることはあるのでしょうか?」

 ほかのクレーターに関する最近の研究は、これが「氷火山」である可能性を示唆している。ふつうの火山は高温の溶岩を噴き出すのに対し、氷火山から噴き出すのは氷が混ざった泥だ。氷火山は、土星の衛星エンケラドスなどではよく知られているが、地球では珍しいと考えられている。

 

ファンタジー脳がうごめきだすと、ひょっとして地球はエンケラドス化に加速がついている? とか想像したくなるわけですが、記事を全部読むと、よくわからないことだらけで只今研究中なのですね。

 地球にとっての時間軸は、人間の時間軸とは異なっているのかもしれない。人間は自分にとっての時間軸を尺度として物事を計ることしかできないんだけども。

 

 

 

 

奉公さん

www.miyauchi-e.com

gramho.com

 

さぬきの郷土玩具のひとつですね。病除けのお守りとされています。

四国新聞にアマビエと並んで、香川県の奉公さんも出ていたので、とりあげてみました。

新型コロナウィルス、インフルエンザ、除けましょう!