丸亀市立図書館 絵本からとびだした人形たち

丸亀市立図書館へ行く。しばらく前から図書館前の舗道に植わっている木々の枝がぜんぶ切られて丸坊主になっているのが気になっていたのだが、今日行ってみると木からは新芽が吹き出ていた。鮮やかで明るい緑色がまぶしい。植物の強さをあらためて感じる。
図書館の中に入ると、「絵本からとびだした人形たち」と題して、絵本と人形が展示されていた。三匹のこぶた、白雪姫、ももたろう、大きなかぶ、おおかみと七匹のこやぎ、あかずきん等々、絵本の世界から飛び出してきた登場人物動物たちが、布製の人形となってこちらに語りかけてくる。手作りの人形たちは表情がそれぞれ個性的で豊か、手袋を利用して作っているものもあったりして工夫が凝らされている。たとえば、あかずきんの世界から抜け出た狼と、七匹のこやぎを食べに来た狼とでは役作りが大きくちがっており、狼というキャラの奥の深さをあらためて感じる。
丸亀市立図書館は、ユープラザうたづの図書館より大きく、図書数も多い。ここには「こどものとも」と同じ福音館書店から出ている小学生の月刊誌「おおきなポケット」も置かれている。ほかにも「ひかりのくに」とか「芸術新潮」とか見て読んで楽しいものがいろいろ。
ウイメンズブックストアの本もあった。ドーンセンターでの講演をブックレットにしたもの。上野千鶴子が東京都女性財団の廃止問題に触れ、もし大阪府からドーンセンターの財団に解散命令が出たらみなさんはどうしますか、そのときに、センターや財団がそれまで市民のために何をやってきたのかが問われます、と語っていた。
橋下の前には石原都知事という見本がいるのか。そして、最近よくテレビでは「これは大阪だけの問題ではありません」という解説つきで橋下府知事の削減活動を取り上げており、つまり橋下が他県も見習うべき前例とされてしまうのだろうかと不安になる。