落語家の立川談志さんが死去／「笑点」で売れっ子 - 四国新聞社
志ん朝の死は突然の訃報という印象だったが、談志の場合は大病で入退院をくりかえしていたことを芸能ニュースで見て知っていたせいかおどろきはなかった。
志ん朝にくらべると談志の芸風は人によって好き嫌いが分かれるところがあり、一部ではそんな談志のほうが過激でよろしいとする見方もあったが、どっちがえらいというようなものではない。
いまとなっては、談志的なふるまいは、世の中が平和で豊かでなければ過激な芸風としては成り立たないようなものではなかったかと思われ、するとこの死は出番が終わった芸人の引き際として時宜を得たものに見え、談志的にはかっこうがついたというところか。
享年75。ご冥福をお祈りいたします。
