プログラム
そして、アンコールが4曲。
蒸し暑い午後でしたが、このリサイタルに行ったおかげで、しゃきっとできました。どの曲も、骨格ががっしり、輪郭くっきり、シェイプアップされて3Dなかんじで舞台から浮かび上がってきて、聴いているだけでこちらのアドレナリンも出てくるような気分に。
舞台には黒いピアノが一台置かれているだけ、演奏者がその前に座り弾き始めると、肉体の動きと共に衣装のスパンコールがきらきらして、その輝きをかわいらしく見せてしまう大迫力の音が会場に広がっていきました。
「展覧会の絵」は、美術館で絵を観て回っているという趣向で、歩きながら様々な絵に目をとめたときの気持ちの動きを描いており、曲名が絵の名前になっているせいか、曲名と曲調から絵を想像しやすい楽しさがある。ロシアの広さと森の深さ、空の暗さも感じられる、壮大さ。お土産のCDは「展覧会の絵」にしました。
四曲もアンコールにこたえてくれて、最後がラフマニノフ。
座って聴いているだけでエネルギーをもらえたような、充実のリサイタルでした。ありがとう!
さて、ユープラザうたづのロビーには、子供たちが描いた絵が展示されていたのですが、虫とひまわりをテーマに、いろんな工夫を凝らした絵があって、おもしろかったですよ。とくに、ひまわりの中心の種の部分を表すのには、絵の具やクレヨンだけじゃなくて、毛糸や、ペットボトルのふたや、パスタなども使われていて、おおっとなります。全体に、白背景で抜けのいい絵で、ひまわりの明るい黄色がひらいていて、ちょっとあれだな、レゲエっぽい音が聞こえてくる、そんな展覧会になっていました。