真摯に美術展を鑑賞した人の声

ブログ:薔薇、または陽だまりの猫より。
参考「会田誠展 天才でごめんなさい」への抗議と「犬」シリーズ展示撤去の要望/CML(追記あり)(http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/887b2afb8e8a73ccf89166246e23d1eb
自分はこの美術展からどのような印象を受けたか、そして何を感じ、何故抗議しようと思ったのか。ていねいに書いてくれている。ここまで文章に自分の気持ちや考えを表すのはなかなかできないことだ。それ以前に、ここまで作品に向かい合ってくれる鑑賞者というのはじつは希少なのではないか。
作家や美術館のほうは、一部からこういう反応が返ってくることは織り込み済みであえて展覧会を開催しているのだろうから、ぜひ、この抗議に真摯に答えていただきたい。
はてなブックマークや、そこに上がってきたツイッターのまとめを見る限りは、世間的評価として“穏当ではない表現者”とされている会田誠よりも、この抗議の声を上げたポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)の方への逆風がすさまじい。パッと見で絵をわいせつだからと切って捨てる野暮天ははてなツイッターには少ないようだが、美術展が容認した価値観への異議申し立てをする性暴力問題に取り組む団体からの抗議は、ろくに中身を読みもせず、読んだところでパッと見でバカフェミなんでしょと切り捨てて、こういう抗議があったということすらまともに受け止めようともしないで片付けようとしている。誰にでも偏見や先入観はあるものだが、“穏当ではない表現者”ということにされている会田誠を擁護することで、自分たちのそういう側面はないことにしてしまえるというのなら、会田誠は一部の人には都合のいい免罪符になってるね。
ぁー、なに言よんですかなぁ、聞こえなぃー、聞こえなぃーw (おまえは仲間外れにされとんじゃい、相手にされてない、相手にされてないで、はよう気がつけ、気がつけ、こ・の・ボ・ケ・がwww)ってか?
いまのところ空気読め圧力は、抗議の声を封じ込めようとする方向にかかっている。
せめて、会田誠の美術展への反応にはこういう声もあった、それくらいは、まじめに取り上げられて、そしてもっと広く伝わってもいいのではないだろうか。