読書の秋

文藝春秋2014年11月号から新連載・桐野夏生「夜の谷を行く」が始まりました。目次では“戦後最大の闇「連合赤軍」に挑む”とあります。主人公の啓子は65歳、連合赤軍に参加していたが途中で脱走した過去をもつ。つましい一人暮らしで新聞もとっていなかったが、ある日、妹からの電話で永田洋子死刑囚が死亡したと報道されたことを知る。妹から取材が来てもぜったいに出ないでくれと懇願される、でもすでに昔の仲間からも連絡が入ったりしていて、どうなることやら、次はどうなる、という出だしです。
また、新潮文庫『夢見る部屋』もおもしろそう。

「数多の名作を読んできた編者が選び抜いた100年の名作を全10巻で」という企画の、第一巻目。中短編アンソロジー、活字も大きめで、読みやすそうですよ。
秋、ゆったりと小説を楽しみたい。
イラスト:blue daisy