ヨルダン軍パイロット処刑動画

昨日の続きになりますが
四国新聞より。

「ヨルダン軍パイロット処刑」/イスラム国ラジオが伝える
【カイロ共同】過激派「イスラム国」が運営するラジオ局アルバヤンは4日、インターネットで、ヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ中尉(26)を「イスラム国が火を使って処刑した」と伝えた。

 同局アナウンサーは「(イスラム国メディア部門の)ビデオ映像によると、カサスベは自身の空爆イスラム教徒を殺害した罰で、処刑されたもようだ」と述べた。中尉が空爆現場のがれきの中を歩いていたことにも触れ「カサスベは驚いていた」と指摘した。

 中尉は有志国の空爆作戦に参加していた昨年12月、シリア北部で乗っていた戦闘機が墜落、イスラム国に拘束された。

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動画を公開したのは、ヨルダン国王訪米のタイミングに合わせてで、狙いは空爆を牽制すること、なのでは。
後藤さんに関する交渉で、ISは交渉相手をヨルダンに変更し死刑囚との交換を持ちかけましたが、そこでヨルダンの方から捕虜になっているあのパイロットはどうなっているのか、と言い出したので、IS側から言い出したことではない。ISにしても、予想外の出来事だったのでしょう。
たぶん最初からISは空爆牽制にパイロット処刑動画を使おうと予定したのだと見ます。


日本人人質交渉では、途中でISが「日本はもう気にしなくていいから!」と言ったのが忘れられない。よっぽど話が通じない相手に見えたのだろうか。
最初の声明*1でジハーディ・ジョンが「イスラム国から8500キロも離れていながら」と言っていたけれども、いま思えば、あの言い方には、二人の人質が何故イスラム国に入ってきたのか不思議で仕方がない、という気持ちがこもっていたのかもしれないな。後藤さんはジャーナリストでシリアの取材をしていたというのがあるからまだしもだが、湯川さんになると、ISIS的には「???」だったのかしら。
でも、ジハーディ・ジョンは英国出身と見なされてますよね。はるなさんはたぶんあなたと似た動機だったのでは? そんなことをふと思いました。