宮崎県でチョウザメ

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養殖以外は国内にいないはずのチョウザメ100匹超捕獲、養殖業者「逃げ出していない」

 宮崎県内の大淀川水系で今年、国内には分布していないはずのチョウザメが、ウナギ漁などの際に100匹以上捕獲された。養殖場から逃げ出したとの見方もあるが原因は不明だ。10月以降は急減しており、餌を捕れずに死滅した可能性もあるが、ウナギの漁期が終わったため、捕獲が減ったとの見方もある。定着すれば生態系への影響も懸念されるだけに、関係者は注視している。(山崎祥太)

(中略)

県がチョウザメの胃の内容物を調べたところ、カゲロウなどの水生昆虫を食べていたことがわかった。チョウザメは素早く動く魚を捕るのは苦手といい、県水産政策課の谷口基もとき主幹は「水生昆虫やカニなどは大淀川に多くは生息していない。餌が捕れずに死滅する可能性が高く、繁殖の恐れは低い」と言う。

 ただ、県によると、ウナギ漁が10月1日から禁漁期間に入ったため、チョウザメが捕獲される機会が減ったことが原因との見方も残る。シベリアチョウザメは寒さに強く、餌さえ捕れれば冬を越せる可能性もある。

 大淀川の生態系に詳しい生物学習施設「大淀川学習館」(宮崎市)の日高謙次・主幹兼業務係長(41)によると、チョウザメの餌は、絶滅危惧種の魚アリアケギバチと重なるといい、「このまま宮崎の川に居着いてしまえば、生態系への影響も懸念される」と語る。県は漁協にチョウザメに関する情報提供などを要請している。

チョウザメといえばキャビアキャビアといえばロシアのイメージがありましたが、いまはキャビアは養殖の時代、中国が主要生産地だそうです。

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日本でも養殖をしていて、そこから逃げ出したのかと思いきや業者は「逃げていない」と。それで謎が深まっている。養殖が盛んになったのは天然のチョウザメが乱獲や環境汚染で減少したからだそうですが、なぜか宮崎県に天然が現れている! 

 人には関係ないところで、他の生物の事情や都合で起こっている現実があるんですね。今年はそういうニュースが多い年だったな。人間はあんまり外に出られなくなってるし。