9.11

アフガニスタンが大きくニュースに出ていて、アメリカのアフガンアタックのきっかけになった9.11同時多発テロのことを思い出している。

 犯罪実話マニアには、あの事件はなんでうやむやにされたままなのかと思っている人も多いのではないのではないか。犯人というのも、ニューヨークやペンタゴンカミカゼアタックした機内にいた者は遺体も回収できてなさそうだし、パスポートから犯人と見なされた人がアラブ方面で生きていたのが分かったとか、だからパスポートを偽造して入国していたらもう誰が誰だか分からないままなのでは、というのがある。

 ブラックボックスの内容が報道されたという話も聞かない。(わたしが知らないだけかもしれないが)

 オサマ・ビン・ラディンは、テロ実行犯にシンパシーは示したが、自分が首謀者であるなどとは言わなかったはずだ。

 でも、通常の犯罪捜査ではなく、オサマ・ビン・ラディンとそれを匿うタリバンを倒せ、という方向に進んでいき、犯罪実話マニア的には「え?」なまま、戦争の話になってしまったのだった。

 9.11で、冷戦も勝利し二十世紀の覇者となったアメリカのオーラが消えたのは確か。9.11で二十世紀は終わった、もしくは、二十一世紀が始まった。だから、アメリカに一矢報いるという志から反米テロをやっていた方々にしてみると、いまニュースで見るアメリカがアフガニスタンから「敗退」みたいな絵面は、二十年かかったが目的を果たしたことになるのかもしれない。(バイデンが記者会見で叩かれているけど、あれはさすがに酷では。オバマの頃から「撤退したい」とアメリカはいってたよね)

 ただし、アメリカがアフガンやイラクに侵攻する口実となった「対テロ戦争」は、アラブの春以降の中東でも支配者が反体制派を弾圧する際によく使われている。中国も、ウイグルの取り締まりに「テロ対策」と言っていたし。

 それと、タリバン政権が対外アピールしている様子をテレビで見ると、トランプが大統領になったときに「こわがらないで欲しい」と言っていたのを思い出します。

 テレビ見ただけで、無闇にこわがらないほうがいいのではないでしょうか、タリバンを。