阿部海太「民話採光 15 寝息かさなる夜」
青味がかった静かな宵闇とつながる色彩の中、何匹もの犬が身を寄せ合って眠っているのが見える。寒色に沈む温もり、その中に、犬たちにくるまれるような乞食の寝顔が。人里の外にある村人が入れぬ小宇宙。わんさんたちに包まれて乞食はどんな夢をみているのか。わんこ好きの想像力を賦活させる情景。
基になっているのは岐阜の民話「盗人畑」。もふもふな質感が伝わってきます。
今月の特集は
1) 世界史の試練 ウクライナ戦争
2) 保育の貧困 ―「異次元の少子化対策」を問う
ネットユーザーには、伊藤昌亮「ひろゆき論」がおもしろいかも。
年始に帰省したときに近くの書店で撮ったビジネス書コーナーの写真。左は3年前、右は今年。嫌韓本がひろゆき本にすっかり置き換わっています。この変化は何を意味するのか。そう思って彼の本を15冊大人買いし、読み込みました。この現象を批判するだけでなく、その意味を考える必要があると思います。 pic.twitter.com/fT4morti5t
— 伊藤昌亮/Masaaki ITO (@maito1212) 2023年2月9日
『世界』3月号を読んでみてね!