『世界』2023年3月号

 

阿部海太「民話採光 15 寝息かさなる夜」
青味がかった静かな宵闇とつながる色彩の中、何匹もの犬が身を寄せ合って眠っているのが見える。寒色に沈む温もり、その中に、犬たちにくるまれるような乞食の寝顔が。人里の外にある村人が入れぬ小宇宙。わんさんたちに包まれて乞食はどんな夢をみているのか。わんこ好きの想像力を賦活させる情景。
基になっているのは岐阜の民話「盗人畑」。もふもふな質感が伝わってきます。

今月の特集は
1) 世界史の試練 ウクライナ戦争
2) 保育の貧困 ―「異次元の少子化対策」を問う

ネットユーザーには、伊藤昌亮「ひろゆき論」がおもしろいかも。

 

『世界』3月号を読んでみてね!