阿部海太「民話採光 24 最後の寄り道」
夜空、降り積もる雪。寒色で満たされた冬の山。鳥が舞う上空、その下に笠をかぶって歩く人の姿が。どこに行こうとしているのか。
もとになったのは白峰の民話「雪の日の足音」、親の帰りを待つ娘を案じる父親の気持ちがしんしんとしみてきます。雪が降り積もる様を「しんしんと」と言い表しますが、雨とちがって雪は冷たく重いのに音がしないのですよね。日本語の豊かさを感じますよね。
特集は2つ。
限界を生きる 超高齢社会の老後とは
緊急特集 ガザ 極限の人道危機
『世界』12月号を読んでみてね!