奴隷として連れて行かれたアメリカス(北米+中南米)で、人々は主に歌を通してアフリカ文化を継承していきます。故郷と切り離された新しい環境の中でアメリカスにおけるアフリカ文化が創造されました。
連載第4回で取り上げられるのはスピリチュアル(黒人霊歌)とブルース。白人から伝えられたキリスト教の神を歌とダンスによって自分たちの生を導く神として捉えなおし、黒人共同体の希望をつかまえ、そしてブルースでは、個人的な体験や苦悩を歌にすることで世俗の生に光を灯しました。
アフリカ文化の口承性が育んだ、コール・アンド・レスポンス、シンコペーション、ポリリズムなどの様式が持ち込まれ、アメリカスの音楽を豊穣にしていきます。
くわしくは『世界』11月号で読んでみてね!