日ソ合作黒沢映画、主役の像設置/ロシア極東ウラジオストク空港

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日ソ合作黒沢映画、主役の像設置/ロシア極東ウラジオストク空港
2024/08/21 15:40

 【モスクワ共同】黒沢明監督がロシア極東の少数民族猟師と探検隊長の交流を描いた日ソ合作映画「デルス・ウザーラ」(1975年)で主役となった2人の銅像がロシア極東ウラジオストクの空港前に設置された。

 18日に設置されたのは、ロシア極東各地を探検し、少数民族の生活習慣などを調査した民俗学者ウラジーミル・アルセニエフ(1872~1930年)と、案内役を務めた先住民猟師デルス・ウザーラ(1849ごろ~1908年)の銅像

 アルセニエフは20世紀初頭にウラジオストクがある沿海地方周辺を探査。黒沢監督はアルセニエフが執筆した探検記を原作に映画化した。

メモとして。

ロシアでも黒沢作品はソ連時代から人気が高く、「七人の侍」や「羅生門」はテレビで繰り返し放映されているそうです。

 

ロシアと黒澤明といえば、黒澤明の「姿三四郎」は、オリジナル版は97分だが、長らく79分の<新版>しか観られなかった。しかし、ロシアの国立映画保存所の日本映画コレクションに、満映満州映画協会)からソ連軍が接収した日本映画が保存されており、それらの中に「姿三四郎」の断片があった。発見された12分を79分版に挿入すると、91分の長さになるそうで、それだけで79分版にくらべると全体像が一変したとのこと。現在、91分版が<最長版>として、DVDで観られるそうです。

 くわしくは、小林信彦黒澤明という時代』文春文庫 で読んでみてください。