パディントン

日本語吹き替え版で鑑賞。
ペルーからクマがロンドンにやってくる。
ペルーのジャングルで一頭の子グマがおじさんおばさんと一緒に暮らしていた。ある日、大きな地震があり子グマは家とおじさんを失ってしまう。老いたおばさんはまだ若い子グマをロンドンへ送り出すことにした。かつてクマと出会いマーマレードを教えてくれたイギリス人の探検家が「ロンドンへいらっしゃったおりにはいつでも歓迎します」と言ってくれた、その言葉を頼りに、子グマはひとりでロンドンへ向かう。自分の家を持ちたいと夢見て。……
マイケル・ボンドの児童文学「くまのパディントン」の実写化。ハリー・ポッター・シリーズを手掛けた製作陣が、またファミリー向けの名作を届けてくれました。
田舎から出てきて慣れない都会の駅できょろきょろしている子グマの姿は、田舎者の私には他人事とは思えず、ほんとうにはらはらしました。すっと自然になごやかにクマと会話できる奥様、素敵です。家族を心配しながらも器の大きいところを見せるご主人、奥様がうらやましいです。とりあえずブラウン一家のおうちに泊めてもらうことになった小グマは、駅名にちなんだパディントンという英語名を授かりました。パディントン、いい音です。
映画は脚本演出ともに花丸、ギャグやアクションや会話の間もジャスト、悪役ニコール・キッドマンもピリッと効いて、ほんわかコメディタッチの正統派活動写真が楽しめる充実の95分に仕上がっています。
客席は親子連れが目立ちましたが、大人も楽しめると思いますよ。
アナ雪、スヌーピー、そしてこのパディントン、と、親子向け作品には過去の映画の遺産が活かされた上出来娯楽作が多いですね。