お腹に仕込んで密輸入

 

www.shikoku-np.co.jp過去にも似たような方法で薬物密輸を試みたのが発覚したことがあったし(そのときはコンドームに薬物を詰めて飲み込んでいた)、死ななかったとして取り出すときどうやってんのよとなると、もう考えたくなくなるのだが、このニュース読んで思い出した本をふたつ。

 

エクスタシー (集英社文庫)

エクスタシー (集英社文庫)

 

 主人公の男が妙な女とかかわった挙句にコカインの運び屋にされ、コンドームにコカインを詰めて飲み込んで密輸するのだが、そのコンドームが腹の中で裂け、男はコカインのもたらす高揚と共に昇天して逝く。女のだらだらした独白の果てに聞き役となった男に訪れるこのラストはよかった。最後のことばは「おやすみなさい。」だった筈(たしかめずに記憶だけで書いています、ごめんなさい、村上龍は文章がいいよね、春樹よりいいのでは)

 

ドキュメンタリー ルーシー事件の真実―近年この事件ほど事実と報道が違う事件はない

ドキュメンタリー ルーシー事件の真実―近年この事件ほど事実と報道が違う事件はない

 

 この事件では、犯人とされた男性の周辺にいた人物が何人か変死したりして、解決と呼ぶにはすっきりしない部分が多い。変死した者のなかに、覚せい剤の過剰摂取で死んだ(自殺と疑われている)人がいた。

 

これは警視庁渋谷署


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ピエール瀧は厚生省の麻取に逮捕されてた。どっちも逮捕だからニュースで見る分には同じように受け取って終わりにしてますが、たぶん厚生省と警視庁では、ライバル関係みたいなのもあるんでしょうね。いずれもコカイン取り締まりに今本気のようです。

 

萩原健一死去


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時期的にひとつの時代の終わりとなにかあるといわれがちだし、いいたくなるのでいうのは控えたほうがいいんだろうねってのはあるんだけど、ショーケンの訃報は、ほんとにある時代の終わりを告げてる、象徴してるように見える。それくらい、一世を風靡したスターだった。若い人はもうぴんとこないだろう、70年代かな、あのころの記憶はもう歴史の中にたたみこまれていくようだ。R.I.P.

(ピエール瀧的にはここでショーケンの訃報を知るのは妙な虚脱感あるかもね……)

 


萩原健一/兄貴のブギ (1975年)

ことばへの自分の感覚を磨いて意識して

『遠山顕の英会話学習』2019年3月号の Notes from Ken より。

次の文には、競馬に由来するイディオムが隠れています。それは何でしょうか?

It's hands down the best ice cream I've ever tasted!
(今まで食べたアイスクリームの中で断然ベストです!)

 答えは hands down です。これは、他の馬に大きく差をつけて決勝戦に近づいた騎手が、手綱を握っていた両手を離しダラッと下げて余裕でゴールインすることから、「何の努力もいらず」という意味合いで広く使われます。
 こうしたイディオムの背景を知っていると私たち外国語を学ぶ者には都合がよいので、番組でもできるだけ紹介することにしています。ただ、ネイティブスピーカー(NS)全員が語源に詳しいというわけではありません。というより、私たちが語源を知らずに例えば「断然」という言葉を自分なりのイメージで使っているように、NSも「手を上げる必要もないから hands down」といった気持ちで使用してる方々が大半です。
 言葉を覚えるのに辞典や参考文献に頼ることは言うまでもありませんが、このように自分の解釈を(それがどんなに漠然としたものでも)尊重することも大切。自分流も忘れずに英語をものにしていきましょう。
(引用元:NHKテキスト『遠山顕の英会話楽習』2019年3月号 p6)

 

 最近は語源からという英語の参考書がよく出ていますね。英語学習者にとってはおもしろいし、参考になります。だけど、そういうものを見る前に、中学で習う基本文法を身につけたら、NHKラジオ講座を利用してさまざまなスキットに触れて英語に親しんでいくのがいいです。接頭辞や接尾辞は、多くの英語に触れているうちになんとなく意味合いや感触がわかってきて、それで語源について知ると「あ、それでか」と納得したりしませんか? これは、日本語も同じですよね、いちいち語源まで知らないけれども、普段使ったり読んだりしているうちに、なんとなく自分でそのことばの感じをつかんでいるでしょう。そして自分でその感じを表したいときにそのことばを用いているのです。ある程度英語学習を続けている人は、小中学生向けの国語の本や、子供向けの漢字辞典などを見てみると、勉強の仕方の参考になったり発見ができたりしますよ。日本語、どうやって習得してきたあまり意識してないですよね。

英語学習ですが、日本人にとってはまず発音練習、それから聞き取り力強化が最優先課題ですし、そこでもNHKラジオ講座は強い味方になります。ひとつ番組を聞く習慣をつけて、それを聞くことを楽しみにしてしまえば(楽しみ方は自分でみつけられますよね?)飽きずに練習が続けられます。一週遅れのストリーミングもネットで聞けますので、それを利用してディクテーションもしてください。

発音練習の仕方は、ケリー伊藤のスピーチクリニックが参考になります。


ケリー伊藤のスピーチクリニックーレッスン1

 

NHKラジオ講座の新年度からのテキストがもう店頭に並んでいます。ぜひ、自分が楽しめそうなのをひとつ選んで、新年度から聞いてみてください。

 

NHKラジオ遠山顕の英会話楽習 2019年 04 月号 [雑誌]

NHKラジオ遠山顕の英会話楽習 2019年 04 月号 [雑誌]

 

 

www2.nhk.or.jp

 

『世界』で麻薬現代史

 

世界 2019年 04 月号 [雑誌]

世界 2019年 04 月号 [雑誌]

 

 藤野彰「麻薬現代史」連載第4回。麻薬規制条約と人々の物語。

1909年の上海での万国阿片会議からはじまった麻薬取締のための国際連携プレー。犯罪組織が手を変え品を変え法の網の目を潜り抜けようとするのは、いつの時代も変わらず、取り締まる側の対応も進化していきます。ピエール瀧コカイン逮捕で麻薬への関心が高まった人も出てきてるでしょう、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

ピエール瀧逮捕記事のはてブコメントで、度々「反社」という語を目にしました。読むと、犯罪組織とかヤクザとか暴力団とか、そういうものを指しているのはわかるのですが、ネット用語なのかそれとももう広く使われている口語なのか。べつに下品とも思わないんだけど、雑駁すぎて私的にはまだ使いたくない語のひとつです。若い人だけでなく、中高年でも使われるようになっているみたいですね。二文字だけでざくっと言い表せるので便利そうなのはわかるんですけれども、場合によってはざっくりし過ぎているようでね……

ピエール瀧、コカイン使用で逮捕

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近年は俳優としての活躍がめざましく、テレビドラマにもよく出ていたようでお茶の間でも顔と名前が知られる芸能人になってたんですね。こういう書き方になるのは、私はテレビドラマを観なくなって久しいので、ピエール瀧というと電気グルーヴの人ね、で認識が止まってるからです。電気グルーヴのメンバーとしてはウルトラの瀧と名前を変えているそうですが、それも知らなかったわ。ピエール瀧NHK教育の幼児番組に出てたり、アナ雪の雪だるまの吹き替えしてたのは観ているので、音楽のほかにもいろいろやってるんだなあとは思ってたけど、世間の流れに取り残されている私。

いまでも私には音楽方面の人に見えているせいか、あんまりニュースにおどろきもなかったけれども(もちろんミュージシャンであれ違法薬物で逮捕されるのはかっこわるいなあと思いますよ)、今年は電気グルーヴ結成30周年ということで、アルバム出したりツアーの予定があるそうで、どうなるんでしょうね。

30周年って、平成とともに歩んだのか、電気グルーヴ