イラン攻撃?

まず『週刊金曜日』より引用。

国際短信
イラン 緊迫する米英の武力攻撃策動
英紙『サンデー・タイムズ』紙は10月21日付で、英特殊部隊・SASが米豪の同部隊と共に過去数ヶ月にわたってイラク国内に侵入し、「地対空ミサイルや時限爆弾の部品をイラクに持ち込もうとする」イラン革命防衛隊の対外活動部隊とされる「アル・コドス」と数回にわたって交戦し、これまで17人を殺害したと報じた。また軍事筋の情報としてこの作戦は「米国のイラン侵攻作戦と直接関係ない」としているが、米国の基地から米国のスパイ機U2計7機が発進し、イラン国内を偵察飛行しているとしている。
これとは別に、米国に支援されたイラン内のスンニ派テロ組織「ジャンダラ」が10月21日、パキスタン国境付近でイラン革命防衛隊の車輌に対し、道路に仕掛けた爆弾と狙撃による攻撃をかけ、11人の隊員を殺害した。昨年から米英の支援を受けたイラン国内の複数のテロ組織や反体制グループによる建物の爆破などの破壊工作は断片的に報道されたが、これほど大がかりな衝突は初めてで、対イラン攻撃の前段の国内撹乱が狙いと見なされている。
さらに独『シュピーゲル』誌(電子版)は10月27日号で、チェイニー副大統領の戦略立案グループが、イスラエルにイランの核施設を地対空ミサイルで攻撃させ、イランが報復に出た場合それを口実にして、米軍が再度同施設に攻撃を加えるという作戦を考慮中と報じた。
一方、AFP通信は10月24日、米国防総省筋の情報としてステルス型戦略爆撃機B2が13.6トン分のGPS誘導型地下貫通精密爆弾を追加搭載できるための改造費用約420億ドルを緊急要請していると報じた。これについて民主党のジム・モラン下院議員は、「戦争が迫っているようだ」とコメントしている。
編集部
(引用元:『週刊金曜日』2007年11月2日号)

これに関連していると見られるAFPの10月25日の記事。

国防総省、B-2爆撃機バンカーバスター搭載めざし緊急予算申請
【10月25日 AFP】(一部修正)米国防総省は25日、「B-2」ステルス爆撃機に地中貫通型爆弾(バンカーバスター)搭載を可能にするための改修費用として、約8800万ドル(約100億円)の緊急支出を議会に申請した。米政府関係者が明らかにした。

 米空軍は「作戦上、緊急に必要」と説明しているという。

 バンカーバスター関連予算は、米政府が前週提出した423億ドル(約4兆8200億円)のテロ関連予算内に含まれていたが、配備をめぐって適切かどうかが議論されていた。

 バンカーバスターは、地中深くの目標を攻撃でき、B-2爆撃機のほか「B-52」爆撃機にも搭載が可能。米軍と「技術デモンストレータ」契約を結んでいる米航空大手ボーイング(Boeing)によって開発が進められている。(c)AFP

米国防総省、B-2爆撃機にバンカーバスター搭載めざし緊急予算申請 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

この記事に関して2ちゃんねるで拾ったコメント。

416 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2007/11/11(日) 17:24:50
>>414
この前、前例が無いのに核弾頭を爆撃機に乗せて運び出そうとして(大手メディアで放送できないくらいに)大問題になったからねぇw
今度は問題にならないようにバンカーバスターと偽って、テロ対策費に混ぜ込んで予算申請してたのに、また突っ込みが入ってバレちゃったわけか。
ここまで明白に大惨事世界大戦が近づいてくると逆に笑えるwww

アメリカバブル経済崩壊 その14

2ちゃんのコメントを引用するのはどうかと思ったが、たしかに大手メディアではあまりこの話題は取り上げられていないようなので、こういう見方もあるのかということで。
経団連のキャノン御手洗会長は、レーガン時代にアメリカにいたせいで、あの時代のアメリカみたいに日本をしたいという趣旨の発言をよくしているのだが、レーガンは過大評価されていると思う。
そうなる理由のひとつとして、レーガンが大統領のときにソ連が崩壊した、というのがあって、冷戦に勝利したとかなんとか持ち上げられることがままあるが、あれはソ連が自壊しただけである。
このハリウッドのB級スター上がりの大統領は、強いアメリ復権を目指していろいろおやりになったわけだが、1950年代のアメリカ、つまり自分が若かりし頃への郷愁が多分に影響しているのではないか?ラムズフェルドやチェイニーにも、年齢的にその傾向があったとしてもおかしくない……
ニュースを読んでいるとそんなことを想像してしまうほど、アメリカのすることは変だ。現実などどうでもいい、と思っているのだろうか。現実なんてその気になればいかようにも書き換えられるとでも?
今世紀に入って、アメリカのサブプライム国家化は加速する一方なのだが、そんな中レーガン恍惚の人となって逝ってしまわれたのは、なにかを象徴しているのかもしれない。
ソ連の崩壊により鏡を失ったアメリカは、もはや自分の姿をかえり見ることもできないまま、どつぼにはまりこんでいこうとしているのかもと思う今日この頃。