ユープラザうたづで鑑賞。
プログラムの解説によると、古賀政男は、西洋音楽を基調に、外国の民謡やジプシー音階を取り入れ、当時の日本人には異国趣味を感じさせたであろう作品を作っていました。その後、日本の仏教声明のコブシに着目し、自身の作曲法に取り入れ、“昭和演歌”のスタイルを完成させます。
昭和13年に作られた『古賀政男藝術大観』に載った伴奏譜は、ウィーンのシュランメル楽団を意識しているのではないか。というわけで、藍川由美は今回、ウィーン・シュランメルアンサンブルのメンバーでもあるグレゴリー・ロジャースと共に、古賀メロディーを演奏。曲目はこちらのCDと多く共通していました。
そしてクラシックの良さを体感すると、歌謡曲ならではのグルーヴというのもたしかにあるよな、と実感できたりもします。なにかこう、流行歌にまつわりついてくる邪念を強引にキラキラ光り物に変えてしまうような、俗なパワーのすごさというのもあるんだよね。
コンサートでは、観客もいっしょに東京ラプソディーを歌ったりして、楽しかったですよ。あり得ないようなゴージャスな伴奏で歌う客たち(私も含む)。ああ!